GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

予算と素材

プロジェクトの予算は多いに越したことはない。

ただ、予算が十分な場合、クライアントの要求がぼくを困らせることがある。

たとえば、こんなときだ。

大理石張りの空間イメージをクライアントが欲しい、と思っているとする。

ぼくらは、カスタマーの心に響く世界に一つの空間をつくりたい、と常に思っているから、クライアントのめざす空間を、例えば、大理石を使わない空間に「変換」して実現する方法を考える。

そこにぼくらの真骨頂がある。

大理石張りの空間の本質を見い出そうとするのだ。

だが、予算が十分な場合は、そのまんま大理石を張ることが要求されることがある。

予算が十分でなければ、実現したであろう創造が、逆にかなえられないことになってしまう。

ぼくらのことだけをいっているわけではないのを前提として、創造力が活かされないことは、社会にとっての損失だと思う。

別に高級な素材を敵視するつもりはないが、それに予算を注ぎ込むより、創造力に予算を注ぎ込んだ方が、はるかに社会貢献につながる。

ぼくはそう信じている。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

世界にひとつの看板&ファサード/GFファサード&サイン

 

001@gridframe • 2014年8月18日


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