GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

博物館の恐竜の骨

部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。

 

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恐竜博物館へ行くと圧倒される、あの発掘された骨で復元された恐竜の姿。

もちろん、全てが発掘されたものでできあがっているわけではない。見つからない骨は、石膏などでつくられたものであることをぼくらは知っている。

けれど、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えない。部分的に本物が混じっているからだ。

では、石膏などでつくられた部分を、本物に似せてつくらなかったらどうだろう。

たとえば、ガラスやアクリルで透明につくったり、金属でつくったりしたらどうだろう。

やはり、部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。

フェイクと捉えないのは、たぶん現代の視点から来るだろう。たとえば、金属の義足などに対して、もはや違和感はなくなっている。

半世紀前であれば違和感を感じられたものが、今は日常の中に浸透してきている。

これは、デザインの世界を拡げる、大きなチャンスでもあるに違いない。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

世界にひとつの看板&ファサード/GFファサード&サイン

001@gridframe • 2015年3月24日


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