GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

到達点

到達点を最初に決めて出発するか、それとも、決めずに出発するか。 この違いが道程を分けることになる。 後者でも、つくることができるか? そして、もしそれができるなら、実はその方がよいものができるのではないか?  …

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歪(いびつ)

歪な部分が見え隠れする人は魅力的だ。 そこには、入り込める隙間があるからなのか。距離を感じない。 腹が立ったりすることもあるが、歪さが見えないようなつきあいよりはずっとましだ。   →自社ファクトリーでつくる店…

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「創造性の連鎖」の実践 4

<4.グリッドフレームからクライアントへ> 上記のようなプロセスでできあがったお店には、つくり手全員のよいものをつくろうという想い(=魂)が集積されます。これによって、一人の設計者の意図によって閉じられない、エネルギーが…

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「創造性の連鎖」の実践 3

<2.基本設計者から詳細設計者・現場監督・制作スタッフへのリレー> さて、基本設計者は、プロジェクトが正式に始まると、早速、詳細設計者・現場監督・制作スタッフにバトンを渡す打合せを行います。 バトンを渡す側は、プロジェク…

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「創造性の連鎖」の実践 2

<1.クライアントから基本設計者へのリレー> まずは、クライアントのインタビューから始まります。 クライアントの心を表すことが目的ですから、クライアントの言葉や醸し出す何か、がお店づくりの源泉です。これから、お店づくりの…

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「創造性の連鎖」の実践 1

「創造性の連鎖」は、グリッドフレームが考案して、空間づくりに実施している、チームで何かを創造的につくる場合の方法です。きっと空間づくり以外でも応用できるのではないか、と思います。 その目的は、空間をチームでつくっていく場…

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カタログから選ぶのはきらいだ

空間の主要な部分を生の素材からつくることが、グリッドフレームのつくりかたの特徴だ。 できれば、カタログからは選びたくない。 選ぶという行為と、つくり出すという行為とは、本質的に頭を使う部分が違う。 つくり出すためには、現…

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安心と怒り

怒りにもいろんな種類があるかもしれないが・・・。 ある種の怒りをあらわにする人は、その瞬間、自分の身を安全なところへ置いている。 逆に言えば、自分が現実の不安から一瞬でも逃避するために、誰かへ向けて怒りをあらわにするのだ…

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クライアントへの共感

ぼくがこの仕事をやっていて、幸せを感じるのは、社会にとってよいことをした、と思えたときだ。 それは、つまり、ぼくらのつくった空間がクライアントの成功に少しでも貢献して、それが社会をよりよくしていると実感できるときだ。 ク…

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頼まれる

仕事を頼まれるとは、見ず知らずの方から信頼を受けて、その人の人生の大事な部分を任される、ということだ。 任された結果がよいことの確実性を、頼む側は事前に判断して、ぼくらに頼んでくださる。 ぼくらは確実によい結果を出さなく…

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ひたむき

200ページの論文を持って、アメリカから帰ってきたのはもう19年も前のことになる。 その論文を大量にコピーして、会う人、会う人に、片っ端から配ってまわった。 そして、その内容について、長い時間しゃべりつづけた。 みんなに…

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マテリアルス実験工場のHP

<クライアントの心を素材で表現し、想いをかなえる> 1. 挑戦するクライアントのために マテリアルス実験工場は、㈱グリッドフレームの核となるつくり方を支える一プロジェクトです。 1998年創業の㈱グリッドフレ…

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限界を超えるためのシステム(デザインビルドの究極のかたち)

デザインとビルドが分かれている場合、もちろんビルド側もよいものをつくろうとしてきただろう。 だが、その場合の最大の問題点は、ビルド側が「常識の枠にとらわれる」ことである。 ここでいう「常識の枠」とは、倫理やアートの問題に…

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デザインビルド

グリッドフレームのHPの冒頭を次のように変更した。 ぼくらを理解してもらうためには、デザインビルドという言葉で紹介するのが、一番分かりやすいと思うからだ。 +++++++++++ デザイン-ビルド(Design-Buil…

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weathering

(photo by Eiji Kakugawa) 2013年秋に完成したKojima for Beautyの外壁。その後に降った数え切れない雨が、モルタルの表面にあるカルシウムを溶かして、縦にたくさんの白い線を引く。 時…

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喜び

苦悩は空間に注入された気体のように、全身に満遍なく拡がる。その大小には関係なく。そして、それは喜びも同じだ・・・とホロコーストで収容されたユダヤ人の学者フランクルは体験記『夜と霧』の中で言う。 (この言葉については、5年…

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リアクション

上流から来たものに対して、リアクションとしての制作を連鎖していくのが、『創造性の連鎖』のつくるあり方だ。 リアクションの楽しみは、使う素材の幅を広げることによって、さらに増大する。 ある素材が持っている個性は、ぼくらによ…

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性善説

映画にしろ、本にしろ、あらゆるストーリーは性善説に基づいていると思う。 主人公は、外面的にどうであろうと、内面は憎めない善人で、ストーリーを展開していくためには、それに対して感情移入させることが絶対条件だ。 つまり、映画…

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2014年

2014年。 グリッドフレームとしては、輝きを放つことができた年だった、という思いがある。 ぼくらは、もうひとつのリアリティをつくりだす空間アーティスト集団だ。 店舗空間である以上は、エンターテイメント性も要求されるが、…

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もう一つのリアリティ

例えば、映画や本で拷問のシーンに遭遇すると、鳥肌が立つ。そこで誰かが傷つけられると、自分が傷ついたようにどこかで痛みを感じる。 それは、もう一つのリアルな体験といってもいいかもしれない。 ぼくらがおそらく一生の中で体験し…

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Out of style

out of styleの広瀬さんと久しぶりにお会いした。 http://www.1938.jp/outofstyle/ ぼくらが社会の中で「創造性の連鎖」の輪を広げていくために、キーとなるのは「ぼくらが独自にどのように…

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美容室 Hoek Hoek

ぼくらは一生のうちにどのくらいの数の本を読むことができるだろう? たぶん図書館にある本の中のほとんどは、 ぼくにとっては背表紙を拝むだけの存在にすぎない それぞれの本はその内に秘めた世界を持ち、 読まれることによって初め…

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映画 コンスタンティン

2005年。アメリカ。 この世は、天国・人間界・地獄の3つの世界に別けられている。それぞれの住人が別の世界へと自由に行き来することを禁じられることで、均衡が保たれている、という。だが、地獄界から人間界へ悪魔が侵入している…

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関係

空間とは、物と物の間にある空気のことをいうのだから、つまり関係のことをいうのだと学生のときに教わった。 失敗している店舗空間の代表的なものは、「関係」を感じられない空間である。 例えば、スカスカした印象の空間は、ある要素…

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手描きの空間

ぼくはパースの線を手で描くことにしているが、それは手で描く線のゆらぎを空間に反映したいという想いからだ。 昨日お越しになったクライアントは、バーの看板に使う手描きのスケッチをお持ちくださった。 そうそう、このようなスケッ…

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甲州屋

40年以上も経った、時間がつくりだした重厚な空間が取り壊しに決まり、新しい店舗へ。 老舗が新しい時間を刻んでいく空間は、どのようにあるべきか。 その一つの方法は、この老舗を担う人たちに焦点を当てることだ、と考えた。 その…

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BARnik TOKYO

(photo by Masato Yamazaki) 私たちが摂取する食料を宇宙から探す、という認識は、地球上も宇宙の中にある限り、間違っていない。 今後、食料を得るために地球から外へ出ることだって、考えられないことでは…

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下吉田

富士山の麓、富士吉田市に、地元や外からやってきたクリエイターが集まる場所をつくろう、というコンペに参加した。 今日は提出日。ぎりぎりまで時間がかかって、宅配便に間に合わなかったため、現地まで列車で2時間以上かけて提出して…

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こもりつつ、見られる

ぼくは、学生時代からずっと、自分が考えるための空間の条件について考えてきた。 その答えが、一般的なものかどうかわからないが、確信をもって言えることがひとつある。 それは、勉強や仕事に集中するためには、どこかに他人の目が必…

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DECO CHOCO

(photo by Harumi Takai) 渋谷・スペイン坂にDECO CHOCOが完成した。 いつものグリッドフレームとは一味も二味も違うプロジェクトだったが、担当の008は、クライアントと意気投合してノリノリだっ…

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