群青色
無限といわれたら、空を思い浮かべる人もいれば、海を思い浮かべる人もいるだろう。砂漠を浮かべる人だっているかもしれない。
深い海を思い浮かべる人は、心の中にこの群青色の風景を見ているのかもしれない。青のレイヤーが数え切れないほど重なった深い海を想像して、そこへ命が帰っていく場所として、心の片隅に墓を立てる。
「ぐんじょう」という響きも、いかにも重く、沈んでいくようだ。
そんな深く冷たい場所から何千メートルも上がってきた地球の表面に、ぼくらの命、そして毎日がある。
そんな想像が、日本人のどこかに宿っているのではないか。
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