GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

マテリアルス実験工場のHP

<クライアントの心を素材で表現し、想いをかなえる>

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1. 挑戦するクライアントのために

マテリアルス実験工場は、㈱グリッドフレームの核となるつくり方を支える一プロジェクトです。

1998年創業の㈱グリッドフレームは、墨田区に自社工場を構え、

店舗空間やオフィス空間をはじめとして、400件以上のさまざまな空間をつくってきました。

私たちは、「挑戦したい」「常識を変えていきたい」「社会に貢献したい」という

強い想いを持つクライアントのための会社です。

そのようなクライアントの想いをかなえるための空間は、どのようにつくられるべきでしょうか。

グリッドフレームには、17年の経験の中ではっきり言えることがあります。

それは、「クライアントの心が表れるような空間」をつくることです。

心を表現するための第一歩は、長い時間をかけてクライアントのお話をさまざまな角度から伺うことです。

当然のことながら、クライアントの心は1億通りあるでしょう。

それに対して、空間はたった3つの要素でつくられます。「かたち」と「表面」と「光」です。

たった3つの要素の組合せで、1億通りのクライアントの心を表現するのが、私たちの仕事です。

 

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2. カタログから選ぶ材料では表現できない

「かたち」「表面」「光」によって、1億通りのクライアントの心を表現するためには、

「素材」の力が必要です。

ほとんどの店舗空間は、カタログから選ばれた材料製品でつくられているのが現状ですが、

私たちはできる限りそれをしないで、自分たちで生の素材からつくろうとしてきました。

なぜなら、カタログから選ぶ材料は、

形容詞でいえば「ここちよい」という言葉でまとめられてしまうようなものが多いからです。

街を歩けば、どこも似たような印象を受ける空間が多いのは、

時代の移り変わりに応じた同質の「ここちよさ」がカタログから選ばれた材料で表現されているからです。

そこに、クライアントの心は表れているでしょうか。 私たちは、そうは思いません。

クライアントの心を表すためには、カタログから選ぶような材料では決して間に合いません。

だから、私たちは、常に「生の素材から空間をつくる」という姿勢で、プロジェクトに臨み、

ひとりひとりのクライアントの心を表現してきました。

 

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3. 墨田区を中心としたさまざまなつくり手たちとのコラボによる素材開発

「マテリアルス実験工場」は、そんな私たちがさらに素材の幅を拡大するために

墨田区を中心としたさまざまなクリエーター、工房や工場とのコラボレーションで

カスタムメイドの空間づくりに挑戦するプロジェクトです。

先に述べたように、素材は空間において「かたち」「表面」「光」といった要素と切り離せないものなので、

カスタムメイドの際には、ひとつひとつの案件毎にそれら3つの条件を吟味し、

実際への使用をイメージしながら研究しています。

また、素材単体の研究のみならず、素材と素材を組み合わせるときに、

どのようなディテールでつながるのか、などもとても細かい配慮が必要な研究課題です。

さらには、風雨や日光に晒される材料がどのように美しく変化していくか、を研究する「ウェザリング実験」、

廃材をいかに美しいものとして再生利用できるか、を研究する「廃材リユース実験」にも力を注いでいきます。

他では見たことのないカスタムメイドの造作を効果的に使うことによって、世界にひとつの空間が実現され、

訪れる人の「心が目覚め、心が動く空間」になると考えます。

「マテリアルス実験工場」の活動が、墨田区の製造業の活性化、

そして引いては、日本のものづくり産業に微力ながらも貢献できればと、願って止みません。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

世界にひとつの看板&ファサード/GFファサード&サイン

 

001@gridframe • 2015年1月18日


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