GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

浅田真央と金妍児

前回、浅田真央について書いたのはちょうど4年前のバンクーバー五輪のときだった。

http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20100227

すでに4年前に到達してしまった、時間を細かく分割することができる領域からさらにどのような高みを見ているのかを知ることは、他人には難しい。

ぼくらには競技の結果しか見ることができないからだ。

この4年間、金妍児浅田真央は全く別の道を歩んできた。金はGPシリーズには一度も出ず、浅田はそれまで通り、休むことなく全大会に出続けた。

その大きな理由のひとつは、バンクーバーで金は金を取り、浅田は銀を取ったことだろう。

金妍児は女王としてミスをすることが許されない立場になった。逆に、浅田は挑戦者の立場として休むことが許されない立場になった。

4年間、大会に出続ければ、当然、コンディションがよいときも悪いときも出てくる。金は大会に出ないことによって、調子を落とした状態を世間晒すことを避けてきたのだろう。それはそれで、選手としては大きなハンディを背負うことになったと言える。

一方、浅田は、出場する選手の中で、世界的に最も注目を浴びる選手であり続けてきた。調子を落としても、挑戦し続ける姿を世間に晒さざるを得ない状況から逃れることはできなかった。当然これも、選手としては大きなハンディを背負ってきたと言えるだろう。

お偉い人が浅田のことを「大事な場面ではいつも転ぶ」と言ったらしいが、それだけ浅田がバンクーバー以降も「大事な場面」を経験し続けてきた証だろう。

そんなわけで、金も浅田も、他の選手と比較すると圧倒的に不利な状況で迎えたソチ五輪だったのではないか、と思う。

二人はたぶんお互いを最もよく理解し合っているライバルだったのではないか。

結果はどうあれ、心の中でお互いに「ご苦労様」という声を掛け合っているに違いない。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

世界にひとつの看板&ファサード/GFファサード&サイン

 

001@gridframe • 2014年2月24日


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