GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

書き続ける意味

同級生が亡くなったという知らせが届いた。 ぼくはよく知らない人だが、彼のブログがあるというので、彼のこの1年を辿ることができた。 彼が見たもの、感じたことを静かに辿っていく。 美しい自然の写真。 同じ映画を観て彼が感じた…

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群青色

無限といわれたら、空を思い浮かべる人もいれば、海を思い浮かべる人もいるだろう。砂漠を浮かべる人だっているかもしれない。 深い海を思い浮かべる人は、心の中にこの群青色の風景を見ているのかもしれない。青のレイヤーが数え切れな…

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1月2日の日の出

波打ち際の黄金は、刻々と表情を変えていく。いったいどのくらいの種類の質感をもって表れるのだろう。     →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトに…

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2013年

アメ横でタラバ蟹を買って、家へ帰る。今日は、久しぶりに紅白歌合戦を観よう。 どういうわけか、そんな年末を過ごしたくなった2013年。 子供の頃に過ごした年末年始が懐かしくなったのかもしれない。   ぼくにとって…

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自明の論理

長い時間をかけて考えたわりには、たどりつく答えは至ってシンプルで、まるであたりまえのようにぼくの前に横たわる。 いくつかの答えが、このようにして得られた2013年だった。 自分の中でゆるがないものが増えた、と言えるかどう…

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マニュアル車

久しぶりにマニュアル車に乗っている。 オートマ車が席巻する時代になって、車に乗る、ということに対する感覚はずいぶん変わったことを思い知る。 エンジンがかかりづらくて、寒い日は10分くらい前にエンジンをかけて温めなければな…

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よりどころ

創業49年の居酒屋の移転をやらせていただいている。 毎年、この時季になると、昔のお客さんが遠くから集まってきてくださるそうだ。おいしい鍋料理もさることながら、開店当初から切り盛りしているおかみさんに会うことが大きな目的だ…

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アラン・ウエスト

谷中の町を歩いているときに通りがかったアトリエは、大きなガラス面を通して中の日本画作品群が見えた。その建物を含めた雰囲気がとても美しく空間的で、なにか新しいものをそこに見出した感じがした。 アラン・ウエストというアトリエ…

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ネルソン・マンデラ

マンデラ氏については、過去2回書いた。 http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20090502 http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20111001 ステージ…

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同じものを見ること

陽向が一番早く覚えた言葉のひとつに、「見て~」がある。 人間には、自分の興味を持ったものを一緒にいる人と共有したいという根源的な願望があるのだろう。 でも、興味を持ったものが目の前に見えているのは一瞬で、その人が顔を上げ…

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函館山の展望台に立ち、どんよりと曇ったモノクロムの風景を俯瞰していると、遠い西側の海の一部分にだけ黄金色が輝いている。思わずぼくはその方向へ走りだしていた。 ほんの一瞬の光。いつ消えてしまうかも分からない光に向かって、ぼ…

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外人墓地

函館の外人墓地を訪れた。海を見下ろして肩寄せ合うように墓石が列んでいる。決して、大きな墓地ではない。 外国人(土地柄、ロシア人が多いのではないかと想像する)の墓石のみならず、ロシア正教(これも想像)に入信した日本人の墓も…

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羽田空港の夕焼け

空港から見る空はダイナミックだ。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス  

出会い

出会いをコントロールすることはできない。 どんなに権力があろうと、どんなにお金を持っていようと、絶対にできない。 できる、と思っている人がいたら、その人が無知なだけである。 だからこそ、生きるということは常にスリリングだ…

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朝空

  午前6時台の空を見ることは、1年に何回あるだろうか。 そんなときは大抵徹夜明けなどで、時間に追われているときだけれど、そんな状態でもしばらく立ち止まってしまうような空をこの時間だからこそ見られることがある。…

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息を吐く

11月24日の富士山マラソンに向けて、走りこんでいる。今週はすでに50キロ走った。あと30キロ走る予定だ。 今日、走っていて発見したことがある。 走るときの呼吸は、へそより下でするイメージが大切だということ。呼吸がへそよ…

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登場人物

登場人物は、クライアント、空間制作会社だけではない。不動産会社、大家、銀行、ときおり近隣の店舗や住民、・・・。ひとつのお店をつくるときに、登場する面々である。 つまり、クライアントとぼくたちが同じ方向を見て、いかによい店…

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業者

正直、内装業者と呼ばれることには抵抗がある。「業者」という響きが、取替えがきく感じがしていやだ。 でも、世間一般でぼくたちみたいな会社を表す言葉が存在しないのだから仕方がない。 職種も公的には「建設業」ということになって…

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回り道

最近のジョギングは、決まったコースを反れて、できるだけ初めての道を選んで、くねくねと走るようになった。 ぼくは案外の臆病なのか、面倒くさがりやなのか、決まったコースを何年も行き来してしまうタイプで、変化を好まないところが…

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陰の空間

GFスタッフ005は、奥さんと一緒にアートの展示を毎年行っている。 その作品の中を覗いた写真である。 ぼくはこんな空間を見ると高揚する。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗…

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震災後

震災後、東北で活動を続けてきた神戸大学の建築の学生が、この春から就職して東京へ出てきている。 今日、約1年ぶりに一緒に飲んだ。 就職しても、社会のためにどのようにあるべきか、という自問を繰り返す彼を、昨年と変わらず、まぶ…

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消える

長時間かけたWEB上での書き込みが、一瞬のクリック後に消えた。 こんなときのやるせなさは、どこにも持って行きようがない。 同じものは二度と書けない。記憶を辿って過去を向くのと、新しい地平を開こうと未来へ向くのとでは、書く…

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コーヒー

ある特定の食べ物に関して、これがなかったら生きていけない、と思ったことはない。 おいしいものは気持ちに豊かさを与えてくれるが、おいしさを問題とすることは、ぼくにとっては贅沢の部類に属していて、食べ物はもっぱら健康の問題に…

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夕暮れ

  夕暮れ時の林は、ほんの数分間、奥に光と闇を含み込み、表に幹と枝が浮かび上がる。 ぼくはその姿に無限の奥行きを感じて、心は目の前の風景の向こう側をさまよう。 こんな空間をつくりたい。ぼくはいつもそう思っている…

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リズム

ぼく自身はリズムを体感する力が未発達だと思う。スローな曲ばかりを好んで聴くのも、それが理由なのだろう。 挑戦したことがほとんどないが、単調なリズム以外のダンスも苦手ではないか、と思っている。 アフリカ人とか、中南米人とか…

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波の音

明日は九十九里浜へ行こう。 かつて、毎週末海辺を走った頃の景色が浮かぶ。 キラキラと輝く砂浜を、海鳥の群れも走る。 近所のおばあさんが、訪ねてくる孫のために仕掛けた網を引き上げる。 きっとその格好は100年前と変わらない…

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スピード

ジョギングをしていると、歩道の前を歩く複数の人たちに道を遮られることがよくある。 以前は「ちょっとは気にして避けてくれよ」と、けっこう腹が立ったものだったが、今は、腹を立てるのはおかしい、と反省している。 日本の交通ルー…

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ひらめき

「ひらめき」がぼくらの仕事の原点だ。 ネタ帳はない。旬なひらめきでなければ使えないから。 ぼくは大男になったり、蟻になったりしながら、空間を疑似体験する。 原始時代へ飛んだり、江戸時代へ飛んだりしながら・・・。 アフリカ…

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雲と雲の間

「只今より当機は高度を下げていきます」というアナウンスとともに、飛行機は下に広がっている雲の中へと沈んでいく。 それとともに少し機体が揺れ始める。しばらく濃い霧の中のように何も見えなくなった後、また視界が広がる。 さっき…

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びわ

熊本にいる母から、びわが送られてきた。 びわは子供の頃からいちばん好きな果物だ。 その味といい、立ち位置といい、決してメインにならない、さりげなさがいい。 食べても食べても少し足りない感じも好きだ。 びわのような人がいた…

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