店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点
湿度の高い日本もぼんやりとした雲が多いが、水墨画的な文化、つまりすべてが背景であるかのような文化が生まれる秘密は、実は空の表情にあるのかもしれない。 ・・・・・・・・・・ 旅に出ると空を見る。 宇宙から見た地球の写真を見…
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人生の中で発見するものは、その人間がもともと持っていたものを乗り越えるかたちで見つけられるものであるから、何かを見つけた、と思った瞬間、それまでの自分のことを忘れてしまう。 ・・・・・・・・・・ なにごともそうだが、もの…
模倣から入るのは正しい。機械になりきって、機械をやめたいと思ってもやめられないくらいに体に沁み込んだら、初めてその次を考えることが許される。 ・・・・・・・・・・ 家族で九十九里の浜辺へ。 ゴムのヨーヨーを…
ぼくには「入り乱れる」社会は「分かたれた」社会よりはるかに倫理的に映る。 ・・・・・・・・・・ 何かイベントを仕掛ける側と、それに来るお客さん側が、同じ目的を共有したとき、両者の境界をお互いが越えて「入り乱…
機器がデジタルになって欠けているのは、無意識の中の経験であるかもしれない。 ・・・・・・・・・・ 「REW」という表記を見なくなって久しい。 これは、カセットテーププレイヤーの「巻き戻し」のボタンに表記され…
もし生まれ変わったとしても、今回の人生が最高のものに違いない、と信じている。 ・・・・・・・・・・ 人は輪廻転生をどれくらい信じているのだろう? 当の自分も、信じているのか、信じていないのか、わからない。 …
技術が高いほど、意図したものとは別に、感性によって見い出されるものが数多く眠っているのかもしれない。 ・・・・・・・・・・ 今年に入って、マテリアルスの内容を何度も吟味し、更新してきた。 現在たどり着いた…
ひょっとしたら、ぼくはそのころにはできた何かを、できなくなってしまったのかもしれない、とも思う。 ・・・・・・・・・・ 春になり、花が咲く。 それに心を打たれるような何かを感じるようになったのは、ほんのここ…
外と内は、視点によって容易に入れ替わる。 ・・・・・・・・・・ 建物から通りへ「出る」。この場合に、「出る」という言葉しか使えないように思う。 しかし、例えば、建物から通りの人混みの中へ「入る」と言えば、お…
部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。 ・・・・・・・・・・ 恐竜博物館へ行くと圧倒される、あの発掘された骨で復元された恐竜の姿。 もちろん、全てが発掘された…
人は、知らないうちに、後悔の種を増やしながら生きて、年を重ねていく。 ・・・・・・・・・・ 1984年。フランス。 20世紀の初め、自然豊かなパリ郊外に老画家が家政婦と共に暮らしている。ある初秋の晴れた日曜…
新しく事業を起こす人の空間をつくらせていただくことが多い。 そのときに気になるのは、その人のアイディアの深度だ。 伺った瞬間に、「これはお手伝いさせていただきたい」と思うのは、深いところから来たアイディアだと直感したとき…
砂浜に漂着した小さな船。波に洗われるうちに、ほとんど骨組だけになって、それも半分は砂に埋もれている。 いつかは全部が砂の下に埋もれてしまうのだろう。 一体、いつ、どこの港を出発したものなのか。もう誰も知らない。 漂流して…
ヤモリは今夜も月を見ているのだろう ピクリともせず、窓にはりついて 月を背景にそのシルエットを浮かび上がらせている すっかり月を見なくなった人間の代わりに 家の守り神となって、 きっとヤモリと…
今年は1月から2月の前半にかけて、ずっとHPを触ってきた。 触ると、植物に水を与えたように、HPを見たたくさんの人が問合せをくださるようになる。 そして、安心して放っておくと、半月もすれば、だんだん問合せも減ってくる。 …
2005年。トミー・リー・ジョーンズ監督。 メキシコからの不法入国者を取り締まる国境警備隊員マイク。彼は、誤ってひとりのメキシコ人メルキアデスを射殺してしまうが、人目がつかない場所へ彼を埋めて、その事件を隠蔽しようとする…
仮設的な建物や空間に対して、ある種の憧れを持っている。 ぼくらが自由に生きるためには、自分が何を持っているかを見つめ直す必要がある、と考えて、できるだけ何も持たないように生きることを始めた人たちをミニマリストと呼ぶらしい…
大きな吹抜け空間に巨大なクモの巣のように張られた糸が今回の彼の作品だ。 空間に夕日が差す時間帯だけ、その作品は姿を現す。あとは、ひっそりと影を潜めている。 「今回よかったことは・・・」という言葉で始まった彼…
たとえば、誰かにそっくりのロボットをつくるとする。そのときに、誰もがわかるような、その人の大きな特徴(会社員であるとか、お金持ちであるとか、ちょんまげを結っているとか)を書き連ねて、その情報をもとにつくったとしたら、たぶ…
自分には、こんなに死角があるのだ、ということを実感するには、テーブルマジックを見せてもらうといい。 この年になっても、まったく無防備なままで生きているのだ、と思い知る。 トリックを見破ろうと目を凝らせば凝らすほど、マジシ…
ぼくらは取替えのきかない空間をつくっている、と公言している。 けれど、ネジ1本から自分たちでつくっているわけではない。では、ネジは取替えがきく、ということになる。 ぼくらの活動の中で、何が取替えがきくもので、何が取替えの…
日本で一般の人がアートを買わないのは、家の狭さを指摘されることが多いが、それ以上に建材にフェイクが多いからだ、とスタッフ002は言う。 だから、アートの代わりに、FRANC FRANCのインテリア小物などが売れることにな…
数ヶ月ぶりに、陽向の髪を切る。 髪を切るルールはひとつだけ。髪の伸びる方向から人差し指と中指で髪を挟んで、はみ出したものを切り落とす。 単純に、それを繰り返すだけで、かっこよく切れる。 以前は、髪を触られるだけでも抵抗し…
2002年。フィンランド。アキ・カウリスマキ監督。 冒頭から独特の空気を感じた。すぐに、5年前に観た「街のあかり」を思い出した。 http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20100305/ 2…
庭に大きな自然の岩をたくさん並べた保育園がある。 園児たちは、それによじのぼったり、岩から岩へ飛び移ったりして遊んでいるらしい。 子供たちは、大人が思っているほど頼りない存在ではない。 注意力散漫かと思いきや、大怪我をす…
孤独を感じるのは、同じ方向を向いている人を見つけ出せないときだ。 逆に、そうならないためには、同じ方向を向いている人を増やしていけばよい。 そのために、自分から話しかけていく。 →自社ファクトリーでつくる店…
映画監督になりたい、という方に久しぶりに出会った。 ああ、ぼくもなりたいかもしれない・・・とこういう方に出会うたびに思う。 こういう稀少な職業を目指していることを公言する人に共通するのは、自分という存在にmissionを…
ぼくは茶会に出ようと思ったことがなかったが、それは現実に行われている茶会とぼくが知識として知っている茶会は違うだろう、という思い込みによる。 茶室は、戦国時代に武将が命がけで武将をもてなす、人格と人格のぶつかり合う場とし…
30歳を過ぎると、涙もろくなってくる、と30歳くらいの頃に聞いたことがある。 それから、どんどん涙腺はゆるくなってくるのだろうか。そう聞いたこともあるような気がする。 だが、ぼくは泣くことがない、と妻に言われる。 冷たい…
気がつくと、陽向がはなうたを歌っている。 聴いてみると、自作らしい。うんちやら、おしっこやら、パンツやら、身近なものが歌われる。 小さい頃に、おふくろがよくはなうたを歌っていたことを思い出す。 ぼくが友達がよく知らないず…