店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点
友人が、海岸の崖っぷちにたくさんの観光客が立っている写真をfacebookに載せているのを見て、そこへ立つ自分を想像する。 たぶん間違いなく、平衡感覚を失って、ぼくは海へ吸い込まれるように落下する。 クラッとする感覚。こ…
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武蔵の国にきた。紫草が生い茂っているときいているその野も、いったいどこに紫草が群れているのか、よくわからない。それほどに葦や荻がたかだかと繁っていて、弓を持ち馬に乗った人に出会っても、ふりかえればもう草のむ…
装飾のないモノトーンの空間に 浮かびあがるシルエット 鉄の細くてしなやかなラインは 少しだけ複雑な黒い陰影となって 3次元から2次元へ ひとつ次元を落として 見えない印画紙へ焼き付けられる そして、その印画紙から剥がれお…
「千のプラトー」のノマド(遊牧民)という言葉について、なんとなく考えていたら、アーティスト千田泰広さんのfacebookへの投稿が目に飛び込んできた。 ネパールでは、1人の登山者は殆どいないので、過度に心配されたり、冷や…
STUDIO COOCAの関根さんと5年ぶりにお会いした。 知的障害、精神障害と呼ばれる人々の社会進出への道を切り拓くために、さまざまな試みを続けてこられた方で、平塚で創作活動を行える場所としての福祉施設を…
落書きだらけのストリート 誰もが寝静まった時間に 人目を気にしながらも そのキャンバスを我がものにしなければ という心を抑えられない そんな人間の描いた絵だけが、本物の落書き &…
饒舌が寡黙の中に融けていく 明が暗の中に融けていく 複雑が簡素の中に融けていく 装飾が非装飾の中に融けていく カラフルが無彩色の中に融けていく 書院造りが草庵の中に融けていく →自社ファクトリーでつくる店舗…
車はハイウェイの風を切って走る ずっと遠くの場所へ向かって そのために ハイウェイも 車も 緩やかな曲線の相似形を描いて できるだけ小さな風を起こしながら 高速ですべっていく その小さな風の道…
人は振り子のように、今日一方へ振れ、明日は逆の一方へ振れる、ということもある。 そのこと自体は、人であるかぎり誰でもあることだ。そのように変わる自分に驚く必要はない。 ただし、支点をしっかりと固定することだ。 これがふら…
同級生が亡くなったという知らせが届いた。 ぼくはよく知らない人だが、彼のブログがあるというので、彼のこの1年を辿ることができた。 彼が見たもの、感じたことを静かに辿っていく。 美しい自然の写真。 同じ映画を観て彼が感じた…
無限といわれたら、空を思い浮かべる人もいれば、海を思い浮かべる人もいるだろう。砂漠を浮かべる人だっているかもしれない。 深い海を思い浮かべる人は、心の中にこの群青色の風景を見ているのかもしれない。青のレイヤーが数え切れな…
波打ち際の黄金は、刻々と表情を変えていく。いったいどのくらいの種類の質感をもって表れるのだろう。 →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトに…