GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

本質について話す

ぼくの言葉が、相手の中で時間をかけて反芻されることによって、相手にとって少しでも何か意味のあるものに変換されることを祈るだけだ。 ・・・・・・・・・・ 「日本語というのは、人間関係の調和が前提となってできている言語です。…

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イソノミア

完成しないがゆえに、常に誰かに次の行動を促し、発展していくのではなく、変遷していく。 ・・・・・・・・・・ 森一郎氏による柄谷行人『哲学の起源』に対する書評に次のようにある。 イソノミアとは「無支配」、つまり支配すること…

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海外

鎖国的な意識、とは「直感」を信じない、ということだと思う。 ・・・・・・・・・・ 外国のことを「海外」と呼ぶのは、日本が島国だからだ。 彼の国とは海によって隔てられている、というイメージは、外国に対する想像力をひときわ強…

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術師

店舗空間をつくる者たちは、まず、術師の集団でなければならない。 ・・・・・・・・・・   マルクスは、ものを売るという行為には「命がけの飛躍」が伴う、と言っている。商品の価値は、売り買いが成立する前には特定でき…

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試行錯誤

創造性の連鎖は、複数の人間で何かをつくるときの、それぞれの試行錯誤の連鎖だ。 試行錯誤することによって、初めて空間の質を高めることができる。 ・・・・・・・・・・   創造の醍醐味は、試行錯誤にあるだろう。 頭…

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店舗という歴史をつくる

どのようなプロジェクトにも「歴史をつくる」という側面があるのだ。 双方がそれを自覚しているか否か、が一体感のカギになる。 ・・・・・・・・・・   いつも人は、一緒にいる人の鏡だ。   だから、ある人…

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充電された空間

あるものを存在させると、周囲の空間は時間の経過とともにそれを受け入れようとする。 人が慣れるのではない。空間が受け入れるのだ。 ・・・・・・・・・・ 人間は、周囲の環境から目に見えないエネルギーを受け取ったり、吸い取られ…

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知らないことの強さ

馬鹿にされることを許容できなければ、面白いものなど一生つくれない。 ・・・・・・・・・・ 知らないことの強さ、というものがある。 プロがつくるものよりも、学生のつくるものが輝いていることがある理由はここだろう。 知識と経…

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壊れゆくかたち

醜さを伴わぬ美しさなど、取るに足りない。つくろうとして、ものをつくると、このような取るに足らぬものばかりが現出する。 ・・・・・・・・・・ 私が「壊れゆくかたち」を初めて夢中になって探し回ったのは、15年も前のことである…

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広がり

意味は絵の中にある。そして、それをもとに、つくられる空間は、その意味から開放されていなければならない。 ・・・・・・・・・・ 「広がりのある風景」というテーマで、絵を描かされた。中学校の美術の授業のことだ。 ぼくは、校舎…

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フェズの迷宮にて

物に頼ってきたために、私たちはコミュニケーションを失ってきたのではないか? ・・・・・・・・・・ モロッコのフェズは旧市街の迷宮で有名な町だ。 迷路のような町を歩くのはどきどきする。狭い道を選んでどんどん奥へ入り込んでい…

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男と女

男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて他人の身になってしまう ・・・・・・・・・・ 高瀬泰司さんの「いのちのせんたく」という本の中で、男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて…

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日本にアメリカにあるような店がデザインされない理由について思い浮かぶこと

ぼくが空間デザインを愛する理由は、空間デザインは、小説や映画のようなジャンルと同じく、私の中の自然発生的なアイディアをかたちにすることが許されるジャンルであるからだ。 ・・・・・・・・・・ クライアントから「アメリカにあ…

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人を突き動かすものはなにか

情熱とか、強い意志とか、そのようなものは、あるひっかかりを背景として、後に生まれてくるものではないだろうか。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人の初期の作品である「意味という病」を10何年ぶりかに読んでいる。 冒頭の「マクベ…

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ケインズの美人投票

人間対人間を重視する店舗では、モダンな方法、つまり、「創造性」「自発性」重視の店舗づくりが有効なのである。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人『批評とポストモダン』の中に、次のような内容の部分がある。(一部は本文をそのまま抜…

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アラブの世界

巨額な予算がつぎ込まれた空間は、むしろ、ある意味で手を抜かれているように感じることも多い。   ・・・・・・・・・・ ぼくにとってアラブ世界の魅力は、風化した建物と尋常ではないこだわりの幾何学模様とのコントラス…

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ウルトラマンとスペシウム光線

スペシウム光線は、単なる技ではない。周囲の環境と自分の心身の状態を総合できるところまで自分が追い詰められた瞬間に、自然に自分から放たれるものだ。 ・・・・・・・・・・ これから私は自分をウルトラマンに例えるが、それは願望…

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バルセロナ

「死」がすぐそこにあることを知っているのは、いつも子供たちだ。大人になるということは、「死」に蓋をすることに等しいからだ。 ・・・・・・・・・・ 人間をクリエイティブにする町をつくりたい。クリエイティブになるとは、「前を…

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ボルネオの空

湿度の高い日本もぼんやりとした雲が多いが、水墨画的な文化、つまりすべてが背景であるかのような文化が生まれる秘密は、実は空の表情にあるのかもしれない。 ・・・・・・・・・・ 旅に出ると空を見る。 宇宙から見た地球の写真を見…

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美しさと距離

人生の中で発見するものは、その人間がもともと持っていたものを乗り越えるかたちで見つけられるものであるから、何かを見つけた、と思った瞬間、それまでの自分のことを忘れてしまう。 ・・・・・・・・・・ なにごともそうだが、もの…

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機械

模倣から入るのは正しい。機械になりきって、機械をやめたいと思ってもやめられないくらいに体に沁み込んだら、初めてその次を考えることが許される。   ・・・・・・・・・・ 家族で九十九里の浜辺へ。 ゴムのヨーヨーを…

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入り乱れる

ぼくには「入り乱れる」社会は「分かたれた」社会よりはるかに倫理的に映る。   ・・・・・・・・・・ 何かイベントを仕掛ける側と、それに来るお客さん側が、同じ目的を共有したとき、両者の境界をお互いが越えて「入り乱…

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REW

機器がデジタルになって欠けているのは、無意識の中の経験であるかもしれない。   ・・・・・・・・・・ 「REW」という表記を見なくなって久しい。 これは、カセットテーププレイヤーの「巻き戻し」のボタンに表記され…

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もし生まれ変わっても

もし生まれ変わったとしても、今回の人生が最高のものに違いない、と信じている。   ・・・・・・・・・・ 人は輪廻転生をどれくらい信じているのだろう? 当の自分も、信じているのか、信じていないのか、わからない。 …

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新しいマテリアルス

 技術が高いほど、意図したものとは別に、感性によって見い出されるものが数多く眠っているのかもしれない。   ・・・・・・・・・・ 今年に入って、マテリアルスの内容を何度も吟味し、更新してきた。 現在たどり着いた…

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植物

ひょっとしたら、ぼくはそのころにはできた何かを、できなくなってしまったのかもしれない、とも思う。   ・・・・・・・・・・ 春になり、花が咲く。 それに心を打たれるような何かを感じるようになったのは、ほんのここ…

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出る/入る

外と内は、視点によって容易に入れ替わる。   ・・・・・・・・・・ 建物から通りへ「出る」。この場合に、「出る」という言葉しか使えないように思う。 しかし、例えば、建物から通りの人混みの中へ「入る」と言えば、お…

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博物館の恐竜の骨

部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。   ・・・・・・・・・・ 恐竜博物館へ行くと圧倒される、あの発掘された骨で復元された恐竜の姿。 もちろん、全てが発掘された…

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映画 田舎の日曜日

人は、知らないうちに、後悔の種を増やしながら生きて、年を重ねていく。   ・・・・・・・・・・ 1984年。フランス。 20世紀の初め、自然豊かなパリ郊外に老画家が家政婦と共に暮らしている。ある初秋の晴れた日曜…

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アイディアの深度

新しく事業を起こす人の空間をつくらせていただくことが多い。 そのときに気になるのは、その人のアイディアの深度だ。 伺った瞬間に、「これはお手伝いさせていただきたい」と思うのは、深いところから来たアイディアだと直感したとき…

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