男と女
男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて他人の身になってしまう
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高瀬泰司さんの「いのちのせんたく」という本の中で、男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて他人の身になってしまう、というようなことが書いてあった、と記憶している。
女の人と空間づくりの仕事をしていると、しみじみその通りだ、と思うことが多い。
空間をつくる仕事は、いろんな人の身になる、というシュミレーションを欠かせない。日頃、私は表参道オフィスで、三人の女性と一緒に仕事をしている。私が他人の身になろうとして、ああでもない、こうでもないと理屈で考えていると、「あたりまえでしょ」的に一刀両断される瞬間がある。それが現実的に正しいことが多いのが悔しかったりする。「男のやることは所詮ばかばかしい」と泰司さんも書いていた。
だから、私が設計したものを、理由を説明することなく、女性たちに見せて、「いいですね」と言われたら、神様に御墨付きをもらったような気持ちでクライアントにプレゼンできる。
空間設計に女性の目は絶対不可欠である。