GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

機械

模倣から入るのは正しい。機械になりきって、機械をやめたいと思ってもやめられないくらいに体に沁み込んだら、初めてその次を考えることが許される。   ・・・・・・・・・・ 家族で九十九里の浜辺へ。 ゴムのヨーヨーを…

Continue Reading

博物館の恐竜の骨

部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。   ・・・・・・・・・・ 恐竜博物館へ行くと圧倒される、あの発掘された骨で復元された恐竜の姿。 もちろん、全てが発掘された…

Continue Reading

アートを飾る空間

日本で一般の人がアートを買わないのは、家の狭さを指摘されることが多いが、それ以上に建材にフェイクが多いからだ、とスタッフ002は言う。 だから、アートの代わりに、FRANC FRANCのインテリア小物などが売れることにな…

Continue Reading

髪を切る

数ヶ月ぶりに、陽向の髪を切る。 髪を切るルールはひとつだけ。髪の伸びる方向から人差し指と中指で髪を挟んで、はみ出したものを切り落とす。 単純に、それを繰り返すだけで、かっこよく切れる。 以前は、髪を触られるだけでも抵抗し…

Continue Reading

遊ぶ子供たち

庭に大きな自然の岩をたくさん並べた保育園がある。 園児たちは、それによじのぼったり、岩から岩へ飛び移ったりして遊んでいるらしい。 子供たちは、大人が思っているほど頼りない存在ではない。 注意力散漫かと思いきや、大怪我をす…

Continue Reading

涙もろいこと

30歳を過ぎると、涙もろくなってくる、と30歳くらいの頃に聞いたことがある。 それから、どんどん涙腺はゆるくなってくるのだろうか。そう聞いたこともあるような気がする。 だが、ぼくは泣くことがない、と妻に言われる。 冷たい…

Continue Reading

はなうた

気がつくと、陽向がはなうたを歌っている。 聴いてみると、自作らしい。うんちやら、おしっこやら、パンツやら、身近なものが歌われる。 小さい頃に、おふくろがよくはなうたを歌っていたことを思い出す。 ぼくが友達がよく知らないず…

Continue Reading

喜び

苦悩は空間に注入された気体のように、全身に満遍なく拡がる。その大小には関係なく。そして、それは喜びも同じだ・・・とホロコーストで収容されたユダヤ人の学者フランクルは体験記『夜と霧』の中で言う。 (この言葉については、5年…

Continue Reading

自信

どんなにできることを全部やったとしても、最後はいつも天に任せるしかない。 未来を保証されているように見える人がいても、そう見えるだけでぼくらは概して同じ条件のもとに生きている。 だれもが、最後の最後は天に任せるしかない。…

Continue Reading

レイヤー

レイヤーの向こうにあるものは、少し見えにくくなった分だけ、現実感を失っている。 例えば、霧の中の人を見るとき、現実の音は消えたように感じられ、そして、輪郭がぼけた人の動きはスローモーションで見るような優雅さを呈するように…

Continue Reading

捨てる

「頭の中でずっとつくっていて、出てきたアイディアを温めようとしたらダメ。どんどん捨てる。そうすると、スランプがなくなった。」 1年に1000点以上の新しいものをつくり続けている方の言葉だ。 循環させること。これが、続ける…

Continue Reading

雑音

六本木通り沿いのカフェの屋外席で打ち合わせ。 六本木通りを通る車のノイズをバックに、ちょうどよく会話の音量が被さる。 庇の下には植物の影が照らし出され、微風にゆらゆらと揺れている。 これも空間のノイズとして、ぼくらの世界…

Continue Reading

圧倒

圧倒される、という経験は、一生のうちに何度あるだろう? ぼくが最近圧倒されたのは、どんなことですか、と訊かれたら、すぐには答えられない。 感心することは多い。けれど、圧倒されることは少ない。 ぼくがつくるものも、人に感心…

Continue Reading

ミニスキュルの昆虫

子供と映画館で観て、「ああ、フランス的だな」と心の中でつぶやいたミニスキュル。 その後、しばらく忘れていたのだが、ぼくの中で何かが引っかかっていたらしい。 何かがモヤモヤして、何気ない時間を過ごす中で映像が突然湧いてくる…

Continue Reading

寒い

秋になってから、今日は「寒い」とつぶやいた最初の日だ。 毎年、10月の終盤に「寒い」は始まるのだろうか。 そして、11月になると小春日和と呼ばれるぽっかりあたたかい日が今年もやってくるだろう。だから、この「寒さ」は、小春…

Continue Reading

ゲーム

子供の勉強について。 現在の陽向は、ウルトラマンの怪獣の名前ならいくらでも覚えるが、「あいうえお」は覚えない。 だったら、ウルトラマンの怪獣の名前をひらがなで書いて、読ませるとよい、と気づく。 どうやったら、勉強そのもの…

Continue Reading

東京マラソンの抽選

今年も10倍以上の倍率になった東京マラソンの抽選結果が出た。 グリッドフレームからは4人が申し込んでいた。そのうちのひとり009は、第1回から8回連続で申し込んでいて、ずっとふられ続けている。今年こそは、と期待している。…

Continue Reading

本人の努力で成長できる部分は、全体の半分あるだろうか。 あとの半分は、誰に出会うか、で決まるだろう。 この年になっても、人に出会うことで自分が変わっていくのが分かる。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン…

Continue Reading

支配

陽向が言うことを聞かないとき、叱りつけなければならないときがある。 親の意志を一方的に通さねばならないときに、多少脅迫めいたことを言って、陽向をしぶしぶ従わせることがある。 叱りつけること自体には、まだ問題はない。 けれ…

Continue Reading

公開授業

陽向が通う予定の小学校の公開授業に陽向を連れて行ってきた。 1年半後にはここにいる陽向をイメージしながら。 1年3組は、社会の授業だった。若い担任の先生は、夏休みに自分でモンゴルの遊牧民生活を体験したそうだ。その体験を活…

Continue Reading

支え

今日は20km走った。 このくらいの距離なら余力を残すことができるけれど、フルマラソンは既に6回挑戦して一度も走り続けることができていない。いつも後半は走ったり歩いたりで、タイムも3時間50分を切れないでいる。 次のフル…

Continue Reading

動く人

自分の未来を切り拓くことへの想いの強さは、行動に表れる。 そのために、人を呼ぶか?自分が動いて人に会いに行くか? そこで人を呼ぼうとする人は、想いが弱いのだ。 動く人になろう。   →自社ファクトリーでつくる店…

Continue Reading

木陰

木蔭の中の光はきれいな円を描く。そんなことを確認していると、一瞬暑さを忘れられる。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス →…

Continue Reading

    もう2週間くらい前の話だ。表参道で地下鉄を降りて地上に出て歩き始めたとき、ふと水たまりに何かが映った気がして、数歩引き返した。 改めて同じ角度から見ると、水たまりに虹が映りこんでいた。 顔を上…

Continue Reading

藪の中

蔓を採りに藪の中へ分け入った。 これほど深い藪の中へ入るのは、初めてのことだ。 林道から数メートルしか入っていないのに、もう道がどの方向にあるか分からない。 あけびの蔓を絡まった立木からほどく作業を始める。複雑に絡まり合…

Continue Reading

カタログ

プロジェクトの複数の椅子を、女性スタッフ006と一緒にカタログから選んでいたら、2時間くらいで疲労困憊した。 気がつくと、006は最初とあまり変わらない様子で、活き活きと選んでいるように見える。 これは、どこかで見たこと…

Continue Reading