GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

コーヒー

ある特定の食べ物に関して、これがなかったら生きていけない、と思ったことはない。 おいしいものは気持ちに豊かさを与えてくれるが、おいしさを問題とすることは、ぼくにとっては贅沢の部類に属していて、食べ物はもっぱら健康の問題に…

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烏山の接骨院

千歳烏山の接骨院が完成した。マンションのベランダ側を大がかりに改装して、接骨院の入口とした。 外と中のデザインをつなげて、外からは入りやすく、中からは広く感じられる空間になった。 今後、外にも中にもクライアントの手で、グ…

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夕暮れ

  夕暮れ時の林は、ほんの数分間、奥に光と闇を含み込み、表に幹と枝が浮かび上がる。 ぼくはその姿に無限の奥行きを感じて、心は目の前の風景の向こう側をさまよう。 こんな空間をつくりたい。ぼくはいつもそう思っている…

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意味の変容 2013.8

森敦「意味の変容」には、内部/外部という概念が出てくる。 外部の一点は内部の一点に実現される。そして、逆に、内部の一点は外部の一点に実現される。 内部と外部の境界は外部に属するがゆえに、内部は閉じていながら、同時に開いて…

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記憶力

記憶力がとてもよい人に出会った。 その人は、自分があることを考えるときに辿った思考回路をはっきりと覚えていて、その後、何度でも同じ回路を辿ることができるそうだ。 だから、事前に入念にシュミレーションする効果がとても大きい…

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リズム

ぼく自身はリズムを体感する力が未発達だと思う。スローな曲ばかりを好んで聴くのも、それが理由なのだろう。 挑戦したことがほとんどないが、単調なリズム以外のダンスも苦手ではないか、と思っている。 アフリカ人とか、中南米人とか…

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うらぶれた場所

当然のことだが、新しいビルと古いビルとでは、同じスケルトンでも醸し出す空気が全く違う。 古いビルのスケルトンは、現在までの空間の歴史を引きずっている。ぼくに霊感があるわけではないが、過去からの声がたくさん折り重なって聞こ…

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「汚しうる美」への誤解

ぼくが「汚しうる美」という言葉を使い始めてから、20年目に入った。 創設時から、グリッドフレームの制作コンセプトとして「汚しうる美を空間の中に実現すること」を提唱してきた。 だが、「汚しうる美」という言葉は、現在も人々に…

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