店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点
竣工間近の完成度80%の空間はいつも魅力的で、空間の本質をすでに体現できている 完成度がこれ以上高まれば、本質はむしろ失われていく ・・・・・・・・・・ 建設中の現場を通りがかると心が踊る 混沌とした状態の中、そこには見…
Continue Reading
「大衆が手に入れられるものは、丹精込めてつくられていないものである。」 ・・・・・・・・・・ 私はウイリアム・モリスについて、あまり興味を持てない。それは、アーツ・アンド・クラフツ運動の原因・経過・結果が、現代から見て余…
全部壊して、また一からつくるような世界ではなく、個人が何かに気づいて変化させていくうちにいつの間にか全体が変わっていくような世界へ。 ・・・・・・・・・・ <対応→構造→意味の生成→意味の解体、の循環> ニューヨーク州バ…
「パクチー銀行本店」では、常に生成と崩壊が同時に進行する自然界の時間の流れを追うSOTOCHIKU空間をつくり、訪れる人たちの「生きる力」を取り戻すための、あらゆるモノやコトをここに結集していく ・・・・・・・・・・ 現…
人は誰でも生を受けた瞬間から、体一つになっても常に余りある永遠を手にしている。だから、さらなる永遠を手にするために大きな機械の歯車になることを強制される必要などない。 ・・・・・・・・・・ 時間とは、地球のすみずみで常に…
生まれてきた子供たちはみな、すぐそこに無限の暗闇が広がっているのを知っている。 ・・・・・・・・・・ 私たちが生まれてくる前は、私たちは死んでいたのか、それとも、生きていたのか。 もしかしたら、こういうことがいえるかもし…
さまざまな全ての性質は境界に属しているのであり、境界は、外部からの視点のみにしか、存在しない。 ・・・・・・・・・・ 森敦「意味の変容」において、内部-外部の境界は、外部に属している、とある。 例えば、会社の大きさは、外…
どうしてもそこに行きたいと思う風景はある。まだ見ぬ、きっと、どこかにある風景だ。 ・・・・・・・・・・ メディアが発達したことで、直接見たことはないかもしれないが、写真や映像では見たことのある風景が溢れている。 ぼくぐら…
自然を美しいと思うのは、自然と直接に関わりを持たないからだ ・・・・・・・・・・ 海野次郎さんは、奥多摩に暮らしている。海野さんは、奥多摩の自然を描く。だが、自然は美しいというより、いまわしく恐しいものだ、と語る。 自然…
森林での生活は、多種多様な生命との共存であり、外なる生命の力は脅威であるとともに、物質的恵みであり、知の根源である ・・・・・・・・・・ 日本から海外へ配信したい、店舗デザイン・建築・プロダクト・モノはありますか? とい…
アメリカの大学のキャンパスにはたくさんの栗の木があって、また、それを食べて生きるリスがたくさんいた。 足元には、リスたちの身長くらいの少し背の高い芝生があって、秋には、彼らが栗の実を探し回る様子をぼくは愉しげに眺めていた…
フレーミングが、「単独性-普遍性」と「特殊性-一般性」を繋ぐのか? ・・・・・・・・・・ 内部とは何か? 内部とは「心」なのか? 柄谷行人であれば、内部とは「単独性」だというだろうか? ならば、心といっても、削り出された…
ぼくの言葉が、相手の中で時間をかけて反芻されることによって、相手にとって少しでも何か意味のあるものに変換されることを祈るだけだ。 ・・・・・・・・・・ 「日本語というのは、人間関係の調和が前提となってできている言語です。…
完成しないがゆえに、常に誰かに次の行動を促し、発展していくのではなく、変遷していく。 ・・・・・・・・・・ 森一郎氏による柄谷行人『哲学の起源』に対する書評に次のようにある。 イソノミアとは「無支配」、つまり支配すること…
鎖国的な意識、とは「直感」を信じない、ということだと思う。 ・・・・・・・・・・ 外国のことを「海外」と呼ぶのは、日本が島国だからだ。 彼の国とは海によって隔てられている、というイメージは、外国に対する想像力をひときわ強…
店舗空間をつくる者たちは、まず、術師の集団でなければならない。 ・・・・・・・・・・ マルクスは、ものを売るという行為には「命がけの飛躍」が伴う、と言っている。商品の価値は、売り買いが成立する前には特定でき…
創造性の連鎖は、複数の人間で何かをつくるときの、それぞれの試行錯誤の連鎖だ。 試行錯誤することによって、初めて空間の質を高めることができる。 ・・・・・・・・・・ 創造の醍醐味は、試行錯誤にあるだろう。 頭…
どのようなプロジェクトにも「歴史をつくる」という側面があるのだ。 双方がそれを自覚しているか否か、が一体感のカギになる。 ・・・・・・・・・・ いつも人は、一緒にいる人の鏡だ。 だから、ある人…
あるものを存在させると、周囲の空間は時間の経過とともにそれを受け入れようとする。 人が慣れるのではない。空間が受け入れるのだ。 ・・・・・・・・・・ 人間は、周囲の環境から目に見えないエネルギーを受け取ったり、吸い取られ…
馬鹿にされることを許容できなければ、面白いものなど一生つくれない。 ・・・・・・・・・・ 知らないことの強さ、というものがある。 プロがつくるものよりも、学生のつくるものが輝いていることがある理由はここだろう。 知識と経…
醜さを伴わぬ美しさなど、取るに足りない。つくろうとして、ものをつくると、このような取るに足らぬものばかりが現出する。 ・・・・・・・・・・ 私が「壊れゆくかたち」を初めて夢中になって探し回ったのは、15年も前のことである…
意味は絵の中にある。そして、それをもとに、つくられる空間は、その意味から開放されていなければならない。 ・・・・・・・・・・ 「広がりのある風景」というテーマで、絵を描かされた。中学校の美術の授業のことだ。 ぼくは、校舎…
物に頼ってきたために、私たちはコミュニケーションを失ってきたのではないか? ・・・・・・・・・・ モロッコのフェズは旧市街の迷宮で有名な町だ。 迷路のような町を歩くのはどきどきする。狭い道を選んでどんどん奥へ入り込んでい…
男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて他人の身になってしまう ・・・・・・・・・・ 高瀬泰司さんの「いのちのせんたく」という本の中で、男は他人の身になって考えようとするが、女は考えるのを飛び越えて…
ぼくが空間デザインを愛する理由は、空間デザインは、小説や映画のようなジャンルと同じく、私の中の自然発生的なアイディアをかたちにすることが許されるジャンルであるからだ。 ・・・・・・・・・・ クライアントから「アメリカにあ…
情熱とか、強い意志とか、そのようなものは、あるひっかかりを背景として、後に生まれてくるものではないだろうか。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人の初期の作品である「意味という病」を10何年ぶりかに読んでいる。 冒頭の「マクベ…
人間対人間を重視する店舗では、モダンな方法、つまり、「創造性」「自発性」重視の店舗づくりが有効なのである。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人『批評とポストモダン』の中に、次のような内容の部分がある。(一部は本文をそのまま抜…
巨額な予算がつぎ込まれた空間は、むしろ、ある意味で手を抜かれているように感じることも多い。 ・・・・・・・・・・ ぼくにとってアラブ世界の魅力は、風化した建物と尋常ではないこだわりの幾何学模様とのコントラス…
スペシウム光線は、単なる技ではない。周囲の環境と自分の心身の状態を総合できるところまで自分が追い詰められた瞬間に、自然に自分から放たれるものだ。 ・・・・・・・・・・ これから私は自分をウルトラマンに例えるが、それは願望…
「死」がすぐそこにあることを知っているのは、いつも子供たちだ。大人になるということは、「死」に蓋をすることに等しいからだ。 ・・・・・・・・・・ 人間をクリエイティブにする町をつくりたい。クリエイティブになるとは、「前を…