GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

蝉の抜殻

会社への通い道で、蝉の抜殻を探しながら歩く。毎日、1個か2個は見つける。 陽向は、それを怖がって触ることができない。でも、それを見つけたがる。 ついさっきまで、命と不可分のものだった外皮は、命を解き放ち、抜殻となって取り…

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あさがお

あさがおをしげしげと眺めるのは、小学生以来かもしれない。 ぼくがピカピカの一年生だった頃、理科の授業でみんながそれぞれのあさがおを育てた。芽が出て、双葉がひろがって・・・、観察日記を書いたことを思い出す。 折りたたまれた…

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小さきものたち

人が、小さきものたちを愛らしいと思うのは一般的なことだが、柳田国男が他の人と違うところは、小さきものたちが支えあって生きる世界を実現しようと本気で考えたことにあると思う。 たとえば、祭の巨大化・壮麗化にも反対だった。祭が…

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遠くのものを近くに見る

このタイトルで書くのは2度目だ。 ぼくは、遠くのものを近くに見ている、という感覚を得たとき、認識的にひとつ前進するような気がしている。腑に堕ちる、というのも、そのひとつだろう。 ぼくがずっと読んできた柄谷行人の著作は、お…

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value designing

value engineeringという言葉がある。土木・建築の用語で、設計や施工の中で、 価値(value)=機能(function)/コスト(cost) を最大化する工夫を行うことをいう。 アメリカ発だが、日本でも盛…

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ライフワーク

世界で起こっていることや考えられていることに強い関心を持ったとき、そのことと自分の行動を関連付けるためには、なにが必要なのだろう。 人生にライフワークを持ちたい、と思うだけではライフワークは手に入らない。 生きていく中で…

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映画 ある子供

2005年。ベルギー・フランス。 バックに流れる音は、いつも都会の喧騒。登場人物に対して、無関心な音の洪水。 若いカップルに子供が生まれた。おめでとう、と言ってくれる人は誰もいない。夫は、貧困の中、盗みで生きてきた。知り…

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親子

今も、親分・子分という言い方が残っているが、それは労働組織を擬似家族的にするものであるかに見える。しかし、実はその逆である。オヤとコは本来、親分と子分の意味であった。父や母は、ウミノオヤ、つまりオヤの一種である。父母をオ…

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通底器

「通底器」という言葉をどこかで見たことがあった。 ぼくは京都で学生だった頃、自動車免許を米子で取った。合宿免許と呼ばれる制度で、2週間ほど旅館で寝泊りをして自動車学校に通うと免許が取れる、というものだった。たぶん、最も安…

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水俣病

熊本の出身でありながら、ぼくにとって水俣病は遠い世界の話に過ぎなかった。ぼくが熊本に住んだのは、高校時代と浪人時代の合計3年半に過ぎないが、そのときも誰かとの会話で話題に上ったことは一度もない。 古い友人である金大偉さん…

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映画 there will be blood

  2007年。アメリカ。 自分で使い果たせる以上に、金を求める欲はどこから来るのだろう? 一攫千金を夢見て、金を掘る。そして、石油を掘る。掘ったら、また次を掘る。 大会社が油田を大金で買いたいと言ってきても断…

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SUN Tama bar

  このバーのオーナー、長谷川さんは、最初のインタビューで伊豆の観光地を訪れたときの話をされた。 「おみやげ屋の商売根性がすごいんです」 ああ、観光地へ行くとそれっていやですよね、と返そうとすると、 「それがと…

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分かりにくいもの

分かりにくいもの、をつくりたい、という想いがある。 ぼくにもよく分からないもの、を。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス …

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