GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

植物

ひょっとしたら、ぼくはそのころにはできた何かを、できなくなってしまったのかもしれない、とも思う。   ・・・・・・・・・・ 春になり、花が咲く。 それに心を打たれるような何かを感じるようになったのは、ほんのここ…

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出る/入る

外と内は、視点によって容易に入れ替わる。   ・・・・・・・・・・ 建物から通りへ「出る」。この場合に、「出る」という言葉しか使えないように思う。 しかし、例えば、建物から通りの人混みの中へ「入る」と言えば、お…

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博物館の恐竜の骨

部分的に本物が混じっているかぎり、ぼくらはそれ全体をフェイクとは捉えないのではないか。   ・・・・・・・・・・ 恐竜博物館へ行くと圧倒される、あの発掘された骨で復元された恐竜の姿。 もちろん、全てが発掘された…

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映画 田舎の日曜日

人は、知らないうちに、後悔の種を増やしながら生きて、年を重ねていく。   ・・・・・・・・・・ 1984年。フランス。 20世紀の初め、自然豊かなパリ郊外に老画家が家政婦と共に暮らしている。ある初秋の晴れた日曜…

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アイディアの深度

新しく事業を起こす人の空間をつくらせていただくことが多い。 そのときに気になるのは、その人のアイディアの深度だ。 伺った瞬間に、「これはお手伝いさせていただきたい」と思うのは、深いところから来たアイディアだと直感したとき…

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漂着した船

砂浜に漂着した小さな船。波に洗われるうちに、ほとんど骨組だけになって、それも半分は砂に埋もれている。 いつかは全部が砂の下に埋もれてしまうのだろう。 一体、いつ、どこの港を出発したものなのか。もう誰も知らない。 漂流して…

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GECKO(ヤモリ)

ヤモリは今夜も月を見ているのだろう   ピクリともせず、窓にはりついて 月を背景にそのシルエットを浮かび上がらせている   すっかり月を見なくなった人間の代わりに 家の守り神となって、 きっとヤモリと…

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生き物

今年は1月から2月の前半にかけて、ずっとHPを触ってきた。 触ると、植物に水を与えたように、HPを見たたくさんの人が問合せをくださるようになる。 そして、安心して放っておくと、半月もすれば、だんだん問合せも減ってくる。 …

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映画 メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

2005年。トミー・リー・ジョーンズ監督。 メキシコからの不法入国者を取り締まる国境警備隊員マイク。彼は、誤ってひとりのメキシコ人メルキアデスを射殺してしまうが、人目がつかない場所へ彼を埋めて、その事件を隠蔽しようとする…

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仮設的であること

仮設的な建物や空間に対して、ある種の憧れを持っている。 ぼくらが自由に生きるためには、自分が何を持っているかを見つめ直す必要がある、と考えて、できるだけ何も持たないように生きることを始めた人たちをミニマリストと呼ぶらしい…

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千田泰広

  大きな吹抜け空間に巨大なクモの巣のように張られた糸が今回の彼の作品だ。 空間に夕日が差す時間帯だけ、その作品は姿を現す。あとは、ひっそりと影を潜めている。 「今回よかったことは・・・」という言葉で始まった彼…

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