店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点
スペシウム光線は、単なる技ではない。周囲の環境と自分の心身の状態を総合できるところまで自分が追い詰められた瞬間に、自然に自分から放たれるものだ。 ・・・・・・・・・・ これから私は自分をウルトラマンに例えるが、それは願望…
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もし生まれ変わったとしても、今回の人生が最高のものに違いない、と信じている。 ・・・・・・・・・・ 人は輪廻転生をどれくらい信じているのだろう? 当の自分も、信じているのか、信じていないのか、わからない。 …
ひょっとしたら、ぼくはそのころにはできた何かを、できなくなってしまったのかもしれない、とも思う。 ・・・・・・・・・・ 春になり、花が咲く。 それに心を打たれるような何かを感じるようになったのは、ほんのここ…
砂浜に漂着した小さな船。波に洗われるうちに、ほとんど骨組だけになって、それも半分は砂に埋もれている。 いつかは全部が砂の下に埋もれてしまうのだろう。 一体、いつ、どこの港を出発したものなのか。もう誰も知らない。 漂流して…
今年は1月から2月の前半にかけて、ずっとHPを触ってきた。 触ると、植物に水を与えたように、HPを見たたくさんの人が問合せをくださるようになる。 そして、安心して放っておくと、半月もすれば、だんだん問合せも減ってくる。 …
自分には、こんなに死角があるのだ、ということを実感するには、テーブルマジックを見せてもらうといい。 この年になっても、まったく無防備なままで生きているのだ、と思い知る。 トリックを見破ろうと目を凝らせば凝らすほど、マジシ…
孤独を感じるのは、同じ方向を向いている人を見つけ出せないときだ。 逆に、そうならないためには、同じ方向を向いている人を増やしていけばよい。 そのために、自分から話しかけていく。 →自社ファクトリーでつくる店…
映画監督になりたい、という方に久しぶりに出会った。 ああ、ぼくもなりたいかもしれない・・・とこういう方に出会うたびに思う。 こういう稀少な職業を目指していることを公言する人に共通するのは、自分という存在にmissionを…
歪な部分が見え隠れする人は魅力的だ。 そこには、入り込める隙間があるからなのか。距離を感じない。 腹が立ったりすることもあるが、歪さが見えないようなつきあいよりはずっとましだ。 →自社ファクトリーでつくる店…
仕事を頼まれるとは、見ず知らずの方から信頼を受けて、その人の人生の大事な部分を任される、ということだ。 任された結果がよいことの確実性を、頼む側は事前に判断して、ぼくらに頼んでくださる。 ぼくらは確実によい結果を出さなく…
200ページの論文を持って、アメリカから帰ってきたのはもう19年も前のことになる。 その論文を大量にコピーして、会う人、会う人に、片っ端から配ってまわった。 そして、その内容について、長い時間しゃべりつづけた。 みんなに…
2014年。 グリッドフレームとしては、輝きを放つことができた年だった、という思いがある。 ぼくらは、もうひとつのリアリティをつくりだす空間アーティスト集団だ。 店舗空間である以上は、エンターテイメント性も要求されるが、…
富士山の麓、富士吉田市に、地元や外からやってきたクリエイターが集まる場所をつくろう、というコンペに参加した。 今日は提出日。ぎりぎりまで時間がかかって、宅配便に間に合わなかったため、現地まで列車で2時間以上かけて提出して…
金曜の夜、ルートを決めずにランニングに出かける。 交差点では、止まらないように青信号の方を必ず渡るようにすると、思いも寄らぬ方向へ進んでいくのが愉しい。 今夜は、四谷、市谷、神楽坂、飯田橋、小川町、水道橋、再び飯田橋、大…
マラソンについて、どの本を読んでも、後半型がよい戦法だ、と書いてある。小出義男さんが書いた本には、35km地点でいちばん早く走るように前半を抑えるのがもっともよいタイムにつながる、とある。 ぼくはこれまで、いつも前半型で…
例えば、本田宗一郎もそうではないかと思うのだが、創業者が実際に手を動かしている間に経営者も兼ねていると、そのときは大会社にはならない。 大きな組織ができるのは、経営に専念する人と、実務に専念する人が分かれた後だと思う。 …
ぼくは学生の頃、よく海外へひとり旅に出た。けれど、本当の意味での放浪はしたことがない。放浪とは、いつ帰るともわからない旅のことをいうのだろうから。帰りのチケットを持っている旅を放浪とは呼ばない。 きっと放浪はしたくないの…
「先」という言葉を時間を表すために使うと、とても混乱する。「先日」といえば、過去のことだし、「先に行きます」といえば、順番の手前側になるし、「もっと先の話です」といえば、未来になる。 こんな混乱するような言葉が使われてい…
インターネットの向こうには、フラットな世界が広がる、と言われるのを聞いたことがある。 都会と田舎、金持ちと貧乏、後ろ盾のあるなし、・・・などの差別なく、情報が発信される。大企業のサイトがよく見られているわけでもない。単に…
商品が売れるかどうかは、「命がけの飛躍」である。商品の価値は、前もって内在するのではなく、交換された結果として与えられる。前もって内在する価値が交換によって実現されるのではまったくない。(柄谷行人『探求Ⅰ』p.9) あら…
「有機」という言葉を調べると、 ①生命をもち,生活機能や生活力を備えていること。 ②生物体のように,全体を構成している各部分が,互いに密接な統一と関連をもっていること。 と出てくる。 つまり、ぼくらが有機的・無機的という…
人は動物だが賢い動物である。考えてどこまでもその社会を改造していける動物である。そうしてそれ以外の何物でもない。(柳田国男) このシンプルな信念を持てるかどうかで、その人の人生は変わってくると思う。 高度経済成長期に生ま…
海外で好きな服を買い付けては、日本で売る人。そんな仕事には天賦の才が必要とされるのかもしれない。 ぼくがその人の中に見つけたのは、飽きる、という才能だ。 空間をつくったら、半年も経たないくらいで、すぐ改装する。相当な飽き…
陽向に「あいうえお」や数字を教え始めた。 彼自身のほのかな興味が芽生えてきたからだ。 だが、教えるという行為がいかに難しいことか、を思い知る。 まずは、集中力だ。教えられる側の「学びたい」と思う力の強さが前提となる。 そ…
うごめく、おごめく、むくめく、と読む。どれも、むずむずするような響きだ。 漢字からは、春になり大勢の虫たちがうようよ湧いてくる図が連想され、それは子供の頃のぼくであれば最も苦手とするところのものだったはずだ。 言ってしま…
何かを世界中から探し求める、という文章をイメージ化したとき、ジャングルや砂漠を背景とした探検家の図が頭に描かれるだろう。 では、何かを宇宙から探し求める、という文章をイメージ化するとどうだろう。 ぼくらにとって親しいもの…
熊本空港から実家まで10数キロある。 今まで交通手段はいつも車だった。空港から大津駅まで空港ライナー。大津駅から実家まではレンタカー。 今日、空港での空港ライナーの待ち時間が30分。コーヒースタンドでコーヒーを飲んで時間…
阿蘇の大野勝彦美術館を訪れた。風の丘という名前もついている。 25年前に、農作業の途中に両腕を失って以来、失われた腕に義手をつけて、書と絵を描いてきた人だ。 自分を励ますために描いた絵と言葉が、人を励ます。 今までどれだ…
プロジェクトであけびの蔓を使うことになって、買えるものを探したけれど、欲しいと思っている荒々しさを保ったものが見つからなくて、自分たちで山に採りに行くことになった。 野沢温泉であけびの蔓の工芸品をつくっている方をネットで…
小さな母体でビジネスをしようとしている人と飲んだ。 「今度、小さいものの時代になったら、もう大きいものの時代は二度と来ないかもしれない。」とぼくが言った。 「そう。大量生産よりひとつひとつつくられた方が質が高い、ってこと…