GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

消える

長時間かけたWEB上での書き込みが、一瞬のクリック後に消えた。 こんなときのやるせなさは、どこにも持って行きようがない。 同じものは二度と書けない。記憶を辿って過去を向くのと、新しい地平を開こうと未来へ向くのとでは、書く…

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勢い

ぼくたちの仕事は、時間をかければよい空間ができる、というものではない。 つねに、ひねり出したアイディアが旬であることが重要で、それが創造性の連鎖を引き起こす条件だからだ。 「今、目の前にあるアイディアをかたちにしたい」と…

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映画 今度は愛妻家

2010年。行定勲監督。 「さくら。どうしてお前死んじゃったの?」 久しぶりに帰ってきた妻に対する夫のこのセリフとともに、この映画の背景は一変する。 今まで活き活きと描かれていた妻(薬師丸博子)が実は夫(豊川悦司)だけに…

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コーヒー

ある特定の食べ物に関して、これがなかったら生きていけない、と思ったことはない。 おいしいものは気持ちに豊かさを与えてくれるが、おいしさを問題とすることは、ぼくにとっては贅沢の部類に属していて、食べ物はもっぱら健康の問題に…

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烏山の接骨院

千歳烏山の接骨院が完成した。マンションのベランダ側を大がかりに改装して、接骨院の入口とした。 外と中のデザインをつなげて、外からは入りやすく、中からは広く感じられる空間になった。 今後、外にも中にもクライアントの手で、グ…

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夕暮れ

  夕暮れ時の林は、ほんの数分間、奥に光と闇を含み込み、表に幹と枝が浮かび上がる。 ぼくはその姿に無限の奥行きを感じて、心は目の前の風景の向こう側をさまよう。 こんな空間をつくりたい。ぼくはいつもそう思っている…

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意味の変容 2013.8

森敦「意味の変容」には、内部/外部という概念が出てくる。 外部の一点は内部の一点に実現される。そして、逆に、内部の一点は外部の一点に実現される。 内部と外部の境界は外部に属するがゆえに、内部は閉じていながら、同時に開いて…

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記憶力

記憶力がとてもよい人に出会った。 その人は、自分があることを考えるときに辿った思考回路をはっきりと覚えていて、その後、何度でも同じ回路を辿ることができるそうだ。 だから、事前に入念にシュミレーションする効果がとても大きい…

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リズム

ぼく自身はリズムを体感する力が未発達だと思う。スローな曲ばかりを好んで聴くのも、それが理由なのだろう。 挑戦したことがほとんどないが、単調なリズム以外のダンスも苦手ではないか、と思っている。 アフリカ人とか、中南米人とか…

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うらぶれた場所

当然のことだが、新しいビルと古いビルとでは、同じスケルトンでも醸し出す空気が全く違う。 古いビルのスケルトンは、現在までの空間の歴史を引きずっている。ぼくに霊感があるわけではないが、過去からの声がたくさん折り重なって聞こ…

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「汚しうる美」への誤解

ぼくが「汚しうる美」という言葉を使い始めてから、20年目に入った。 創設時から、グリッドフレームの制作コンセプトとして「汚しうる美を空間の中に実現すること」を提唱してきた。 だが、「汚しうる美」という言葉は、現在も人々に…

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構成力

柄谷行人の「日本近代文学の起源」は、何かをつくる人間に「つくる」ということがどういうことなのか、を考えさせてくれる優れた本だと思う。もちろん、柄谷行人の本すべてが、そういう面をもっているけれども。 ぼくは、1992年にア…

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風景

「心の中の風景」ということがある。 まさに、風景とは見る人の心とつながっている。 ぼんやりと風景を眺める、という時間をぼくはなによりも好む。 だが、そんな自分に対して、次のような言葉が突き刺さる。 「周囲の外的なものに無…

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波の音

明日は九十九里浜へ行こう。 かつて、毎週末海辺を走った頃の景色が浮かぶ。 キラキラと輝く砂浜を、海鳥の群れも走る。 近所のおばあさんが、訪ねてくる孫のために仕掛けた網を引き上げる。 きっとその格好は100年前と変わらない…

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スピード

ジョギングをしていると、歩道の前を歩く複数の人たちに道を遮られることがよくある。 以前は「ちょっとは気にして避けてくれよ」と、けっこう腹が立ったものだったが、今は、腹を立てるのはおかしい、と反省している。 日本の交通ルー…

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リテラル

リテラルliteral(字義通りの)という言葉は、メタフォリカルmetaphorical(隠喩的な)の反対語で、つまり、「そのまんまやんけ~」といわれるような表現に対して評される言葉だ。 すべての分野において、と言っても…

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ひらめき

「ひらめき」がぼくらの仕事の原点だ。 ネタ帳はない。旬なひらめきでなければ使えないから。 ぼくは大男になったり、蟻になったりしながら、空間を疑似体験する。 原始時代へ飛んだり、江戸時代へ飛んだりしながら・・・。 アフリカ…

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遠いところで

熊本県八代市にエステサロンとカフェをつくることが決まった。 今回は、地元のクライアントだ。東京の会社のチェーン店以外では、関東から離れて仕事をするのは16年目にして初めてだ。 そして、建築の基本構想からやらせていただく初…

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雲と雲の間

「只今より当機は高度を下げていきます」というアナウンスとともに、飛行機は下に広がっている雲の中へと沈んでいく。 それとともに少し機体が揺れ始める。しばらく濃い霧の中のように何も見えなくなった後、また視界が広がる。 さっき…

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レオ

熊本県八代市。 久しぶりにこの土地を訪れた。 30年前に、ぼくの両親が住んでいた土地。 レオという名前の白い犬を飼っていた土地。   ぼくが帰省すると彼は喜んで跳びついてきた。 いや、見知らぬ人が来ても彼は必ず…

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15周年

今日で、グリッドフレームは設立15周年を迎えることができた。 ネットによれば、10年続く会社は1000社の中で63社、20年続く会社は3社だそうだ。15年のぼくらは、その間にいる。 いろんな人に支えていただいたおかげで、…

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びわ

熊本にいる母から、びわが送られてきた。 びわは子供の頃からいちばん好きな果物だ。 その味といい、立ち位置といい、決してメインにならない、さりげなさがいい。 食べても食べても少し足りない感じも好きだ。 びわのような人がいた…

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緊張

相変わらずプロジェクトの提案直前は緊張する。 ぎりぎりまで考え続けるため、提案2~3時間前に根本が覆るときもある。 それでも提案を延ばしていただくわけにはいかないときは、大急ぎで準備する。 大いに焦る。そして、同時にどこ…

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愛想

愛想がよいのは、両親から受け継いでいる。 概ねそれは対人関係でポジティブに作用してきたと思うが、アーティスト的な方ほど愛想がよい人間に警戒感を持つ傾向があると思う。 そんな相手に対してぼくが褒めると、本心からではないので…

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映画 かもめ食堂

2006年。荻上直子監督。 ガッチャマンの歌詞を問われて、思い出せない人と思い出せる人では、この映画に対する印象は違うかもしれない。 ぼくは、幸運なことに歌詞を思い出せたので、ストレスを感じることなく観ることができた。 …

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逃れる

闇へ逃れるのか、闇から逃れるのか? ぼくらが闇を前にしたとき、どちらだってありうるだろう。 問題は、この矛盾した欲求が同時に湧き起こるときだ。 光へ逃れるのか、光から逃れるのか? と言っても、同じことだ。 かくして、ぼく…

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新しいページ

ページのレイアウトがあまりスタイリッシュだと、くだけた文章が書きづらくなる。 写真もスタイリッシュでなければならなくなる。 空間と一緒だ。かっこよければいいというものではない。 居心地とかっこよさは反比例することだってあ…

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