GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

分かりにくいもの

分かりにくいもの、をつくりたい、という想いがある。 ぼくにもよく分からないもの、を。   →自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム →店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス …

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ぼくの中にないもの

スタッフ002には、ぼくは右脳派だとよく言われる。 他の人にとってリアリティがあることが、ぼくには不確かに感じられることがあるかもしれない。 002から出てくるアイディアを理解できるし、評価もできるけれど、それが自分から…

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映画 最終目的地

2009年。アメリカ。 淡々としたストーリーは好みだが、人間描写はあまりキメの細かいものとは感じなかった。 大学で文学教師として働く青年オマーは、博士号を取得して大学との契約を延長するため、自殺した作家ユルス・グントの伝…

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秋葉原

電気に関するものならなんでも揃う、という町のイメージはこの20年でずいぶん変わってきた。 マニアックなパーツ、ゲーム、アニメ、メイド喫茶、AKB48・・・。世界中から集まってくるオタクたち。 一方で、大型電気店や飲食チェ…

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蓄積

個人や自分の属する組織への富の蓄積をしなくなると、人は自由と平等と友愛を一度に獲得できるのだろうか。 それは分からないが、少なくとも過度の富の蓄積は、不自由と不平等と憎悪に帰結することを想像するのは容易だ。  …

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清水の舞台から飛び降りる

清水の舞台から飛び降りる、と他人から表現されるような大きな転機が人生の中にあったかどうか。 あれば、その人生は波乱万丈と呼ばれたりするだろうが、当の本人にとっては、そこで大きな決断をしたのか、ごく自然な流れでそうなったの…

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映画 レナードの朝

1990年。アメリカ。 生きる屍のようにしか見えない病から、突然目が覚める。話す、笑う、歌う、踊る・・・。 しかし、ちょうど夏が終わるように、また動かない心と体へ戻っていく。 それは、人の一生をひとつの季節に凝縮したよう…

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満員列車

昨年シルクロードを旅行した若者から、現地の満員列車に乗った話を訊いた。 足が浮くほどの混雑の中、そのまま24時間耐えなければならなかったそうだ。 ぼくが20数年前に中国北部で列車に乗った体験に似ている。ぼくは16時間だっ…

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変えられないこと

自分のここがきらいだ、という部分を変えようと努力する。 きっとこの努力をしたことのない人はいないだろう。 そうして、きらいな部分を変えることができた人もいるだろうし、結局は変えられなかった、という人もいるだろう。 その変…

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映画 星の旅人たち

2010年。アメリカ・スペイン。 息子が旅先で死んだという知らせを聴いた初老の医者が、息子の遺灰を箱に入れて彼の歩こうとした道を歩き始める。 最初から最後まで、主人公は歩き続ける。景色を見るわけでもない。目的は、息子の遺…

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フィルター

グリッドフレームは、無秩序が過剰に広がるものを「フレーミング」することによって、人が向き合えるものに変える、という役割を担うものだ。 無秩序が過剰に広がるものを、人の近くに置くためには別の方法もある。 それは、フィルター…

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白い空

陽向が空を見上げながら歩いている。 「パパ見て見て!」と言うから、ぼくも空を見る。 「白い!」「そうだね、白いね」 梅雨の曇り空はグレーとも言えるが、言われてみればほとんど真っ白だ。 グレーだと思っていたのは、ぼくの先入…

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映画 さあ帰ろう、ペダルをこいで

2008年。ブルガリア。 祖国を失う、ということは、記憶を失うに等しい、という着想から、この映画はつくられたのだろう。 だから、失った記憶を取り戻すために、祖国へ帰る旅へ出るのだ。 前田有一という人がこの映画について書い…

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良心

どうすれば、複数の人でよい空間をつくっていけるか? いくらそのシステムを突き詰めたとしても、どんな人がやってもよい空間ができるわけではない。 「創造性の連鎖」のシステムでいえば、参加する全スタッフに「よい空間をつくろう」…

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交換不可能な生が動き続ける

GFは、優秀なつくり手が辞めてしまったら大変ですね、と言われることがある。もちろんそうだ。 でも、その人がいなければ、この会社は成り立たない、ということであれば、それは真似のできない会社だ、ということだ。 GFの究極の目…

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New Projects

新しいプロジェクトを4件、アップしました。 http://www.gridframe.co.jp/x01vanilla.htm http://www.gridframe.co.jp/x03mokomoko.htm htt…

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映画 きっとここが帰る場所

2011年。イタリア・フランス・アイルランド。 何かが変だ。主人公はそう言い続ける。 主人公は、とうの昔に引退したロックミュージシャンで、豪邸に住み、メイクだけは昔のままで過ごしている。 主人公の父親の葬儀で、主人公は3…

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ビニール傘

ビニール傘を広げてまもなく、一度だけ吹いたちょっと強い風にあおられて骨がバラバラになってしまった。 ぼくは、その事象の中に、そのビニール傘を製造したメーカーの悪意を見い出さざるをえない。 傘は次々に壊れなければ、次々に傘…

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任意のライン

空間設計の中で、座標上の点を結びながら描くラインを重ねていくうちに、感覚だけで描いていける任意のラインにたどり着くことがある。 ぼくはそんなラインを描いているときが、この仕事をする中で最も幸せな時間だ。   →…

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宗教

ぼくは父方の祖母が宗教に入信した背景をそれほど明確に知るわけではない。 祖父が政治家を志したから、家業である農業は祖母が一手に引き受けた。4人の男の子を育てるため、毎日を農作業に明け暮れた、と聞く。 そうやって、農地を増…

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darts mokomoko

    高幡不動のカラオケ・モコモコ内のダーツエリア。 コンセプトは、「paradise」 戦争は果てしなく続いていた。 国境の広大な原生林では、もう戦闘はすっかり日常的なものになり、皆、死を賭けてい…

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cafe/ esthetic & hair salon Vanilla

    1年をかけて、熊本県八代市にcafe/esthetic & hair salon Vanillaができあがった。 グリッドフレームが建築物から構想させていただいた初めての物件だ。 コン…

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scrap cafe

分類され整理される前の存在はリアルで アーティストの精神は その状況から使うべき素材を探し出す行為の中で高揚する 捨てられたものは、意味を剥ぎ取られているがために 人は、あるがままの素材として向き合うことができる だが、…

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Kaye

小さい頃からよく知っている子が成長し、ステージで歌っている姿を見るのはとても不思議な経験だ。 http://www.i-m.mx/Kaye/OfficialWebsite/ 千葉の山の中で育った、田んぼのあぜ道を走り回る…

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引っ張らず、押す

学生の間に、いろいろなイベントや企画を実現してきた女の子と話をした。 「大勢を引っ張っていくのが得意なんですね。」 「いいえ、引っ張るんじゃなくて、押すんです。」 なるほど・・・。確かに、引っ張ることと、押すことは違う。…

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年輪のレコード

ドイツのアーティストBartholomäus Traubeckが、いろいろな木の年輪を読み取り、楽譜に変換して、音楽として表現しているという。 http://whats.be/4676 いかにも木が内包している音楽のよう…

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バウハウス

バウハウスとは、1919年、ドイツ・ヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校、である。(wikipedia) ナチス政権の下で1933年には閉校になり、最後に校長を…

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選択肢

心理学を大学院で学んだ若者がぼくに言った。 「選択肢が増えるほど満足度は減る、ということがいえるようです」 ビジネスの場に当てはめると、つまり、どういうことか? あらゆる道のプロは、いくつかの選択肢を用意してニュートラル…

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火と匂い

生物は、まず嗅覚と味覚を発達させた。 そして、海中から陸に上がり、霊長類が生まれ、二本足で立ち上がったときに、視界が大きく開けた。この瞬間から、視覚が他の感覚に比べ圧倒的優位にたち、聴覚がこれについてきた。 そのため、嗅…

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携帯

会社の携帯は、ちょっとこだわってauショップで気に入ったものを自費で購入した。 先日、その携帯にちょっとした故障が生じたので、会社の担当の方が修理に引き取ってくださった。 数日後、「修理には2万円ほどかかりますが、新しい…

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