店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点
全部壊して、また一からつくるような世界ではなく、個人が何かに気づいて変化させていくうちにいつの間にか全体が変わっていくような世界へ。 ・・・・・・・・・・ <対応→構造→意味の生成→意味の解体、の循環> ニューヨーク州バ…
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生まれてきた子供たちはみな、すぐそこに無限の暗闇が広がっているのを知っている。 ・・・・・・・・・・ 私たちが生まれてくる前は、私たちは死んでいたのか、それとも、生きていたのか。 もしかしたら、こういうことがいえるかもし…
さまざまな全ての性質は境界に属しているのであり、境界は、外部からの視点のみにしか、存在しない。 ・・・・・・・・・・ 森敦「意味の変容」において、内部-外部の境界は、外部に属している、とある。 例えば、会社の大きさは、外…
自然を美しいと思うのは、自然と直接に関わりを持たないからだ ・・・・・・・・・・ 海野次郎さんは、奥多摩に暮らしている。海野さんは、奥多摩の自然を描く。だが、自然は美しいというより、いまわしく恐しいものだ、と語る。 自然…
森林での生活は、多種多様な生命との共存であり、外なる生命の力は脅威であるとともに、物質的恵みであり、知の根源である ・・・・・・・・・・ 日本から海外へ配信したい、店舗デザイン・建築・プロダクト・モノはありますか? とい…
ぼくの言葉が、相手の中で時間をかけて反芻されることによって、相手にとって少しでも何か意味のあるものに変換されることを祈るだけだ。 ・・・・・・・・・・ 「日本語というのは、人間関係の調和が前提となってできている言語です。…
完成しないがゆえに、常に誰かに次の行動を促し、発展していくのではなく、変遷していく。 ・・・・・・・・・・ 森一郎氏による柄谷行人『哲学の起源』に対する書評に次のようにある。 イソノミアとは「無支配」、つまり支配すること…
鎖国的な意識、とは「直感」を信じない、ということだと思う。 ・・・・・・・・・・ 外国のことを「海外」と呼ぶのは、日本が島国だからだ。 彼の国とは海によって隔てられている、というイメージは、外国に対する想像力をひときわ強…
店舗空間をつくる者たちは、まず、術師の集団でなければならない。 ・・・・・・・・・・ マルクスは、ものを売るという行為には「命がけの飛躍」が伴う、と言っている。商品の価値は、売り買いが成立する前には特定でき…
創造性の連鎖は、複数の人間で何かをつくるときの、それぞれの試行錯誤の連鎖だ。 試行錯誤することによって、初めて空間の質を高めることができる。 ・・・・・・・・・・ 創造の醍醐味は、試行錯誤にあるだろう。 頭…
馬鹿にされることを許容できなければ、面白いものなど一生つくれない。 ・・・・・・・・・・ 知らないことの強さ、というものがある。 プロがつくるものよりも、学生のつくるものが輝いていることがある理由はここだろう。 知識と経…
醜さを伴わぬ美しさなど、取るに足りない。つくろうとして、ものをつくると、このような取るに足らぬものばかりが現出する。 ・・・・・・・・・・ 私が「壊れゆくかたち」を初めて夢中になって探し回ったのは、15年も前のことである…
情熱とか、強い意志とか、そのようなものは、あるひっかかりを背景として、後に生まれてくるものではないだろうか。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人の初期の作品である「意味という病」を10何年ぶりかに読んでいる。 冒頭の「マクベ…
人間対人間を重視する店舗では、モダンな方法、つまり、「創造性」「自発性」重視の店舗づくりが有効なのである。 ・・・・・・・・・・ 柄谷行人『批評とポストモダン』の中に、次のような内容の部分がある。(一部は本文をそのまま抜…
人生の中で発見するものは、その人間がもともと持っていたものを乗り越えるかたちで見つけられるものであるから、何かを見つけた、と思った瞬間、それまでの自分のことを忘れてしまう。 ・・・・・・・・・・ なにごともそうだが、もの…
新しく事業を起こす人の空間をつくらせていただくことが多い。 そのときに気になるのは、その人のアイディアの深度だ。 伺った瞬間に、「これはお手伝いさせていただきたい」と思うのは、深いところから来たアイディアだと直感したとき…
仮設的な建物や空間に対して、ある種の憧れを持っている。 ぼくらが自由に生きるためには、自分が何を持っているかを見つめ直す必要がある、と考えて、できるだけ何も持たないように生きることを始めた人たちをミニマリストと呼ぶらしい…
たとえば、誰かにそっくりのロボットをつくるとする。そのときに、誰もがわかるような、その人の大きな特徴(会社員であるとか、お金持ちであるとか、ちょんまげを結っているとか)を書き連ねて、その情報をもとにつくったとしたら、たぶ…
ぼくらは取替えのきかない空間をつくっている、と公言している。 けれど、ネジ1本から自分たちでつくっているわけではない。では、ネジは取替えがきく、ということになる。 ぼくらの活動の中で、何が取替えがきくもので、何が取替えの…
ぼくは茶会に出ようと思ったことがなかったが、それは現実に行われている茶会とぼくが知識として知っている茶会は違うだろう、という思い込みによる。 茶室は、戦国時代に武将が命がけで武将をもてなす、人格と人格のぶつかり合う場とし…
到達点を最初に決めて出発するか、それとも、決めずに出発するか。 この違いが道程を分けることになる。 後者でも、つくることができるか? そして、もしそれができるなら、実はその方がよいものができるのではないか? …
<4.グリッドフレームからクライアントへ> 上記のようなプロセスでできあがったお店には、つくり手全員のよいものをつくろうという想い(=魂)が集積されます。これによって、一人の設計者の意図によって閉じられない、エネルギーが…
<2.基本設計者から詳細設計者・現場監督・制作スタッフへのリレー> さて、基本設計者は、プロジェクトが正式に始まると、早速、詳細設計者・現場監督・制作スタッフにバトンを渡す打合せを行います。 バトンを渡す側は、プロジェク…
<1.クライアントから基本設計者へのリレー> まずは、クライアントのインタビューから始まります。 クライアントの心を表すことが目的ですから、クライアントの言葉や醸し出す何か、がお店づくりの源泉です。これから、お店づくりの…
「創造性の連鎖」は、グリッドフレームが考案して、空間づくりに実施している、チームで何かを創造的につくる場合の方法です。きっと空間づくり以外でも応用できるのではないか、と思います。 その目的は、空間をチームでつくっていく場…
怒りにもいろんな種類があるかもしれないが・・・。 ある種の怒りをあらわにする人は、その瞬間、自分の身を安全なところへ置いている。 逆に言えば、自分が現実の不安から一瞬でも逃避するために、誰かへ向けて怒りをあらわにするのだ…
ぼくがこの仕事をやっていて、幸せを感じるのは、社会にとってよいことをした、と思えたときだ。 それは、つまり、ぼくらのつくった空間がクライアントの成功に少しでも貢献して、それが社会をよりよくしていると実感できるときだ。 ク…
映画にしろ、本にしろ、あらゆるストーリーは性善説に基づいていると思う。 主人公は、外面的にどうであろうと、内面は憎めない善人で、ストーリーを展開していくためには、それに対して感情移入させることが絶対条件だ。 つまり、映画…
競技場の真ん中で闘っている人たちを観ているつもりが、気がつけば自分が闘いの中にいるのが人生。 そして、自分が闘いの中にいるはずが、気がつけば競技場の真ん中で闘っている人たちを観ているのも人生だ。 内へ内へとつきつめていっ…
同じ話を何度もくりかえす人がいる。(無意識だが、ぼくもどうやら、そのうちの一人だ。) 聴いている方はうんざりするかもしれないが、話す方にとっては、同じ話をしているようでいて、そのときそのときで新しいのだ。 だから、よく聴…