はなうた
気がつくと、陽向がはなうたを歌っている。
聴いてみると、自作らしい。うんちやら、おしっこやら、パンツやら、身近なものが歌われる。
小さい頃に、おふくろがよくはなうたを歌っていたことを思い出す。
ぼくが友達がよく知らないずっと古い歌をたくさん知っているのは、おふくろのはなうたのおかげだ。
自分が歌っていたかどうかはわからない。でも、きっと歌ってきたんだろう。
自分の中で、自然に音が流れ、リズムとメロディと詩が重なって、口から飛び出してくる。
そんなとき、誰もがちいさな幸せな時間の中にいる。
今日は少しあたたかかった。春は近い。
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