性善説
映画にしろ、本にしろ、あらゆるストーリーは性善説に基づいていると思う。
主人公は、外面的にどうであろうと、内面は憎めない善人で、ストーリーを展開していくためには、それに対して感情移入させることが絶対条件だ。
つまり、映画を観る人も、本を読む人も、全員善人であることがストーリーの前提にある。もちろん、全世界的にそうだ。
世界に悪い人間がいないとはいわないが、ほとんどが根は善人だとぼくは思う。
そんな善人たちが社会をつくっているのに、どうして生きることはこんなに困難が多いのだろう。シンプルな疑問はいつも頭から離れない。
人間以外の多くの動植物たちは考える力を持たなくても生存しているというのに、考える力を持つ人間が生きることに喘ぐ現実はどこからくるのか?
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