ソクラテス
ソクラテスがこだわったのは、一対一の関係性である。
アゴラ(広場)で外国人・女性・奴隷に対して、一人ずつに向かい合って問答し、各人が公人でも私人でもない自己であることの自覚を促した。
ソクラテスの問答法は、相手を自己撞着に追い込むが、その結果、自覚に達するとは限らず、拳骨で殴られたり、髪の毛を引っ張られたり、足蹴にされたりしたが、これらすべてのことにじっと我慢して耐えた、という。
そのような人生が何度も反復されて、現在があるにちがいない。
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