ビニール傘
ビニール傘を広げてまもなく、一度だけ吹いたちょっと強い風にあおられて骨がバラバラになってしまった。
ぼくは、その事象の中に、そのビニール傘を製造したメーカーの悪意を見い出さざるをえない。
傘は次々に壊れなければ、次々に傘を売ることはできない。そう言っている声が聴こえてくる。
ものをつくる人間として、言い切りたい。「それは悪意だ。」
そんなことによって守られる生活に、どんな価値があるのか。
ぼくらはそろそろ本腰を入れて、この問題に向かい合う必要があるだろう。
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