リズム
ぼく自身はリズムを体感する力が未発達だと思う。スローな曲ばかりを好んで聴くのも、それが理由なのだろう。
挑戦したことがほとんどないが、単調なリズム以外のダンスも苦手ではないか、と思っている。
アフリカ人とか、中南米人とか、体の中に生来刻まれているような独特で激しいリズム感とは、縁遠い世界に生きているし、必要も感じてはいなかった。
今日、久しぶりに会ったクライアントは、リズムのスペシャリストだということが分かった。ぼくとは全く違った環境の中に生きておられる。
起きている間中、常にリズムを刻み続けているそうだ。しかも、正確に。リズムがずれないということが、彼にとってはとても大切なことらしい。
ぼくが生まれてこの方、考えたこともないようなことにこだわって生きている人がいる、というのはあたりまえのことだが、そんな人に出会うことはとても幸せなことだ。
リズムについて知ること、体感すること、はひょっとしたら、ぼくの世界を大きく広げてくれるかもしれない。
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