映画 まぼろし
2000年。フランス。
中年夫婦が南フランスへ休暇旅行中、浜辺で最愛の夫が消える。自殺か、事故か、家出か・・・。
妻は家の中に夫のまぼろしをつくり出し、一緒の生活を続ける。
夫を信じたい気持ちは、夫の裏切りへの(無自覚な)疑念と裏腹で、彼女は夫のまぼろしのために新しいドレスを買い続ける。
喪失感を満たすことなど、誰にもできない。欲しいのは、実体としての「重さ」だ。
偶然のまぼろしに 人混みへと影を追って さまよう影 (「インサイド」藤井フミヤ)
影を追うものは、自身も影でしかありえない。そう、欲しいのは、実体としての「重さ」だ。
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