映画 バッチギ
2004年。井筒和幸監督。
差別をされる者と差別をする者。この両者は、逆差別という言葉で表されるように、簡単に入れ替わる。そして、争いが起こる。
だが、いつの世も、この2通りのみに分かれることは決してない。必ず、差別をしない者がいるからだ。
あるカテゴリーに対して、根拠もなく優越感を抱く、という馬鹿げた心理が、たくさんの負の歴史をつくってきた。
この不条理は今も残るが、たぶん差別をしない者の割合は増えてきている。
今後も戦争が起こるか起こらないかは、この割合の数字にかかっているだろう。
この高校生同士の争いは、戦争の縮図だ。それを観ながら、そんなことを思った。
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