GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

映画 BiUTIFUL

2010年。メキシコハビエル・バルデム主演。

余命2ヶ月と宣告されたウスバル。彼は生活のために裏社会で生きており、妻との離婚後、二人の幼い子供を育てている。

セネガル中国からの不法滞在者に仕事を斡旋するのが彼の仕事だ。彼はピンハネ呼ばわりされるが、悪人ではない。

どうすれば、誰もが不安なく生きられるのか?非合法な行為に手を染めながらも、彼の問いは誰よりも誠実で、そして切実だ。

監督は、彼の泥沼の中の誠実さをbiutifulと表現したのだろう。

一方で、ウスバルは死者と会話する霊能力を持っている。このことは、この男の人生にどのような影響を与えているのだろう?

死者の魂を鎮める心は、映画の登場人物たちの心も鎮めることができる。映画に登場する多くの弱者たちは、苛酷な現実を前にしても、彼を信頼する。そして、彼を信頼した者の人生は美しく映る。

同様に、映画を観る者も、彼に対する信頼によって、心を鎮められる。

この世の底を描いたような映画だったが、むしろ普遍的ともいえる希望が胸に残る。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

世界にひとつの看板&ファサード/GFファサード&サイン

 

001@gridframe • 2014年4月10日


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