雲と雲の間
「只今より当機は高度を下げていきます」というアナウンスとともに、飛行機は下に広がっている雲の中へと沈んでいく。
それとともに少し機体が揺れ始める。しばらく濃い霧の中のように何も見えなくなった後、また視界が広がる。
さっきの雲の下に出たのだ。今度は雲は上に広がっている。そして、新たにもう一層の雲が眼下に広がる。
飛行機は、雲と雲の間にサンドイッチされた青空を飛んでいる。そこは、宇宙からも地上からも見られることがない世界だ。
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