passion
passionとは、キリストの「受難」と、一見それとは無関係に思われる「情熱」という二つの意味を表すという。
語源的には、「受難」の意味に「情熱」という意味が付加されるまでずいぶん長い年月を要したらしく、二つの意味の関係性もぼくが読んだ限りでは示されていない。
だが、ぼくは上記の事実から遠藤周作の『イエスの生涯』を思い出す。遠藤周作はそこで、あれほどダメ人間だったイエスの弟子たちが、イエスの「受難」の後、どうして死を賭してイエスの教えを布教するほどに至ったのか、という不思議を語っていた。
つまり、イエスの「受難」は弟子たちの「情熱」に変換されたのだ。
ぼくの中では、passionの二つの意味はここでつながっている。
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