支え
今日は20km走った。
このくらいの距離なら余力を残すことができるけれど、フルマラソンは既に6回挑戦して一度も走り続けることができていない。いつも後半は走ったり歩いたりで、タイムも3時間50分を切れないでいる。
次のフルマラソンは11月末の富士山マラソンだ。今回はタイムより、走り抜くことを目標にしようと思う。
練習量が足りていないのは間違いないが、頻繁に走りすぎてもすぐに足に疲労がたまってしまうため、できるだけ走る日の間隔を空けて、週に2回20km以上を走るようにしている。
フルマラソンでは、30km近くになってくると、急に襲ってくる疲労感が課題だ。たぶん、今の練習量では、それ自体を取り除くことはできないだろう。
ならば、そのときの精神的な支えを探すことが必要だ、とずっと思っていた。
今日の20kmで、それを見つけたかもしれない。
といっても、それは人に言うとバカバカしいようなものだ。走るときに、握りこぶしをしっかりと握るようにしただけだ。
正確にいえば、手のひらに小指・薬指・中指をぴったりつけるように握るのだ。ぼくは柔道をやっていたから、この指の感覚には懐かしさを覚える。
相手の襟を掴むときに、「小指で掴め」とよく言われたものだ。
その経験も手伝っているかどうかはわからないが、あるペースで走り続けることを手のひらが底で支えてくれるような感覚を持つことができた。
こんなことを自分の中に発見することが愉しくて仕方がない。
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