波の音
明日は九十九里浜へ行こう。
かつて、毎週末海辺を走った頃の景色が浮かぶ。
キラキラと輝く砂浜を、海鳥の群れも走る。
近所のおばあさんが、訪ねてくる孫のために仕掛けた網を引き上げる。
きっとその格好は100年前と変わらない。
妻が有名なマラソンランナーと間違えられている。
寄せる波をぎりぎりで避けながら走るから、ふりかえると足跡は蛇行している。
その頃の息遣いが聴こえてくる。
その規則的なリズムの向こうに、波の音が聴こえる。
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