現実
想像通りの現実などない、と言い切ってもよいと思う。
有限実行し、たまたまその通りの結果を得られたとしても、それは言葉の範囲だけの話で、現実は言葉よりもはるかに複雑で、たかが一人の人間がコントロールできるような代物ではない。
創造的なものづくりの場にいると、そのことは毎日のように感じられるはずだ。
一度もやったことがないものをつくろうと、工程を細かく想像し、実行に移す。そうすると、何度も現実の壁にぶつかって、修正を余儀なくされる。
あたりまえのことだ。
そして、その現実の壁にぶつかって修正する中で、想いもしなかったかたちが現れるのだ。
つまり、現実は想像よりも常に豊かである、という見方がその根源にある。
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