茶室の空気
ぼくは茶会に出ようと思ったことがなかったが、それは現実に行われている茶会とぼくが知識として知っている茶会は違うだろう、という思い込みによる。
茶室は、戦国時代に武将が命がけで武将をもてなす、人格と人格のぶつかり合う場として興った。利休の茶室の研ぎ澄まされた空気は、死を感じさせるがゆえに、生を輝かせる。
ぼくにとって、茶会とはそんな世界としてイメージされている。
現在の茶会は、女性のお稽古事の一環で、礼儀作法を修得する場にすぎないイメージがある。
だが、男の茶会というものがある、と聞いた。そこでは、しんと静まり返った引き締まった空気の中で茶会が行われるという。
そんな空気を感じてみたい。
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