道祖神
(wikipediaより転載)
ぼくが「道祖神」という言葉を初めて知ったのは、20歳の頃に、アフリカを旅しようと志して買ったガイドブックに「道祖神」という名前の旅行会社が紹介されていたときだ。
調べてみると、「道祖神」とは路傍の神であり、松尾芭蕉が『奥の細道』の冒頭で、「道祖神に誘われて旅に出たくなった」という意味のことを書いていることが、この旅行会社の名前になった経緯だろう、と想像される。
道祖神にはいろんなかたちがあるらしいが、石を加工する、というかなり根気のいる作業に賭ける情熱がどこから来たのか、を想像することは楽しい。
上の写真も、縦長の石を立てるために、下の石はどれくらい掘らねばならなかったか、を考えると、大変な作業だ。
結界を表す、といわれる。神の領域に入り込む、という意識を持って山へ入るきっかけになるかもしれない。
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