支配
陽向が言うことを聞かないとき、叱りつけなければならないときがある。
親の意志を一方的に通さねばならないときに、多少脅迫めいたことを言って、陽向をしぶしぶ従わせることがある。
叱りつけること自体には、まだ問題はない。
けれど、そんなことの連続で、ものごとがスムーズに進み始めると、なんだか叱りつけることが快感になってくるのを感じる。
これが問題だ。
支配することの快感とはこういうものだろう。脳内でなにか化学反応が起こるのが分かる。
歴史におけるさまざまな僭主政治において、人格者であったはずが僭主になると暴君と化した例は、まさにこの化学反応が原因ではないか、と想像する。
その快感の後には必ず自己嫌悪する。
親子の関係でも、会社内の関係でも、それを上下関係といったときに問題が生じる。
お互いに、お願いをし合えばよいのだ。
すべての関係において、そのようなコミュニケーションをとっていきたい。
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