崖っぷち
友人が、海岸の崖っぷちにたくさんの観光客が立っている写真をfacebookに載せているのを見て、そこへ立つ自分を想像する。
たぶん間違いなく、平衡感覚を失って、ぼくは海へ吸い込まれるように落下する。
クラッとする感覚。これが課題だ。実際は、自分を安全にささえるだけの地面はそこにあるのに、視覚から来る恐怖によって、立っていられない状態になる。
恐怖とは、次に起こるネガティブな可能性に全身が支配されるような錯覚だと思う。
宮本武蔵などの武芸者も、断崖絶壁のような状況を想定してイメージトレーニングを行っていたようなことを遠い昔に読んだことがある。
ぼくはまだイメージトレーニングが足りていないのか、次に起こるネガティブな可能性を一旦消し去るということができない。
たぶん、消し去ることができるのは、なんのことはない、ありのままの自分に対する信頼だ。
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