GF001のコンセプトノート

店舗内装デザインを手がけるグリッドフレーム001の視点

映画 ウインターズ・ボーン

2010年。デブラ・グラニク監督。

ミズーリ州南部。保釈中に失踪したリーの父親が翌週の裁判に出廷しないと、彼女たちが住んでいる家が没収される。リーは父親を自分で捜すために、親類や知人を訪ねる・・・。

アメリカ中部の田舎町の得体の知れなさが、観ているぼくの顔を硬直させる。この町には笑顔がない。幸せな人はどこにもいないかのような町。

貧しさのためか、クスリの製造に手を出し、取り調べで口を割った父親は、組織の掟により殺害されていた。

救いのない共同体の泥沼。17歳の少女リーの目が歳をとる。

このような土地にしばらく暮らすと、夢だとか、愛だとか、そんな言葉がとても空虚に感じられるようになるだろう。

映画を観終わったぼくが、しばらくそんな気持ちになったくらいだから。

だが、こんな環境で夢や愛が生まれたとしたら、逆に、それはとてつもなく強固なものかもしれない。

 

自社ファクトリーでつくる店舗デザイン空間/グリッドフレーム

店舗内装デザインを素材とヒトにこだわって/マテリアルス

 

001@gridframe • 2013年10月19日


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